治ったはずの傷の腫れ
内部で炎症継続―肥厚性瘢痕
▽不要な消毒控えて
肉芽組織が過剰につくられても次第に吸収されるので、数カ月から長くても数年で赤みは引き、皮膚の表面も自然に平らになる。しかし、引きつれがひどい場合や肉芽組織が目立つ場所にあって気になる場合は治療が行われる。治療は内服薬や塗り薬、患部の圧迫のほか、瘢痕の程度により形成外科的な手術が行われることもある。
「肥厚性瘢痕を防ぐには、けがをした際にむやみに消毒液を使わないことです」と鈴木教授。炎症期に消毒液を使うと白血球の働きを妨げることになるため、炎症期が長引くことになるという。
鈴木教授は「日常的なすり傷などの場合は、すぐ傷の周囲を流水で洗い異物を取り除き、救急ばんそうこうなどで湿潤に保ち、刺激を与えないことが傷ついた皮膚の再生を促すことになります」としている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/08/15 09:50)