治療・予防

子どもの視力が突然落ちたら
心因性視力障害の可能性も

 眼鏡願望の子も

 原因となるストレスは勉強や受験、友人関係、クラス替え、両親の不仲などさまざま。眼鏡を掛けたいために視力が低下する眼鏡願望の子どももいる。

 枝川院長が注目しているのが、親が子どもに自由な時間を与えず、ほぼ毎日塾通いや習い事をさせ、それが心の負担になって目の症状を起こす子どもがいることだ。心の不調を解消すれば視力は回復し、視力以外の目の異常もなくなるが、子どもの本当の気持ちを考えないまま放置すると、他の病気を引き起こすことにもなりかねない。

 同院長は「眼心身症があるということは、心に何らかの不満をためているということです。重大な心の病気につながらないとも限りません。眼科医を交えながら、親子で問題と向き合うことが大切です」と強調した。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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