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情報発信の強化で思惑一致
横浜市大医学部同窓会と時事通信

連携協定を締結した倶進会の遠山愼一会長(左)と時事通信の東実森夫常務取締役
 横浜市立大医学部の同窓会「倶進会」と時事通信社が包括連携協定を締結した。医学部の同窓会組織と大手メディアの連携は異例だが、倶進会は情報発信の強化、時事通信は医療コンテンツの充実を打ち出しており、互いの思惑が一致した。

 遠山愼一倶進会会長「これまで対外発信が不足していた。今後は時事のシステムを使って飛躍的に増やし、優秀な学生の確保にもつなげたい」と今回の連携の意義を強調する。倶進会のような同窓会組織は「開業医や勤務、専門や卒年などに関係なくコミュニティーが形成されている。こうした医師のコミュニティーやつながりは、これからの地域医療連携において後押しとなる組織」(医療コンサルタント会社CDIメディカル)と期待されている。

 時事通信は医療情報専門サイト「時事メディカル」を通じて、倶進会が進める研究の成果や地域文化活動などを発信。同サイト内のコミュニケーションツールを活用した人材交流なども検討する。同社の東実森夫常務取締役は「医大とのネットワークを広げ、信頼できる情報発信に努めたい」としており、全国の医学系団体との連携拡大を図り、正確な医療情報の発信強化を進める考えだ。

 


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