突然死救うAED
使用をためらわないで
▽誰もが使えるように
07年に始まった東京マラソンでは、計11回の開催で8人の出場者が心停止で倒れた。しかし、AEDなどを持って自転車で巡回する「モバイルAED隊」の配置など綿密な救急体制を整えることによって、100%の救命率を維持している。緊急の際119番通報する人、AEDを取りに行く人、心臓マッサージをする人と、手分けすれば救命率は格段に高くなる。
問題は誰もがとっさにAEDを使うことができるかどうかだ。「AEDの音声ガイダンスはシンプルで、小学校高学年ぐらいなら操作できるはずです。しかし、学校などで救命講習を実施しておくのが理想です」と三田村理事長。救命講習は各地の消防署や日本赤十字社などで行われるが、日本AED財団のホームページ(http://www.aed―zaidan.jp/)でもドラマ仕立ての動画で使い方を紹介している。
現在、AED配備のさらなる拡充だけでなく、インターネット交流サイト(SNS)や小型無人飛行機(ドローン)を活用した効率的なAEDの搬送体制の構築なども計画されている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/10/07 10:00)