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突然死救うAED
使用をためらわないで

 直前まで元気だったのにいきなり倒れて、帰らぬ人となる。こうした突然死の多くが心室細動によるものだ。突然の心室細動から命を救う自動体外式除細動器(AED)の普及活動を進める日本AED財団(東京都千代田区)理事長で立川病院(同立川市)病院長の三田村秀雄さんに話を聞いた。

 ▽使用率は5%未満

AEDのさらなる普及が期待される
 心臓の筋肉が突然、不規則にけいれんして血液を送り出せなくなる心室細動は、ランニングなどの運動中に発症することが多い。心臓の脈拍を正常に戻すには、電気ショックで心臓のけいれんをいったんリセットするのが効果的だ。この電気ショックを医療知識がなくても簡単に行えるようにしたのがAEDだ。

 AEDは2016年までに、全国の駅や学校、スポーツ施設などの公共施設に約60万台が設置されている。日本の分布密度は世界一ともされる一方で、実際の使用率はそれほど高くない。日本AED財団によると、心停止して倒れるところを見つけられた人で、救急車の到着までにAEDが使われたのは4.5%にとどまるという。

 三田村理事長は「電気ショックが1分遅れるごとに救命率は1割ずつ下がります。一刻も早くAEDを使ってほしい」と呼び掛ける。119番通報しただけでは心停止した人の9.2%しか救えない。しかし、心臓マッサージとAEDの使用で半数以上の命を助けられる。「AEDは倒れた人の胸に電気パッドを貼れば電気ショックが必要かどうか音声で教えてくれます。必要なければ作動しないので、使用をためらう必要はありません」

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