Dr.純子のメディカルサロン

熱中症後の心のリスクに注意 第23回


 五つの対策

 (1)パニック発作では死ぬことはない、とまず心に刻んでください。

 (2)発作を起こしても症状は10分がピークで、後は減少すると覚えておいてください。少したてば治まる、大丈夫ということを認識します。いつも最悪の事態を想像してしまう傾向や心の癖がないでしょうか。それに気付くことも大事です。

 (3)予期不安が起こると、電車から降りたり、外出するのをやめたりしがちですが、むしろそれを少しずつやってみると、逆に不安が減り、乗り切れるようになります。これはエクスポージャー法などと呼ばれています。最初は家族や信頼できる人と一緒に出掛け、次に1人で1駅電車に乗るなど、少しずつ段階をつくり、出掛けることに不安をなくすのも良いと思います。

 (4)普段から身体を緩め、マインドフルネスや鼻呼吸などで自律神経のバランスを整える習慣をつけるのも有効です。

 (5)精神科や心療内科では発作の予防として抗不安薬を処方されることが一般的です。薬と自分の心の予期不安をなくすトレーニングの併用が効果的です。

(文 海原純子)

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