Dr.純子のメディカルサロン

パワハラ上司の共通点
~今年は職場の雰囲気を変えましょう~ 第27回


 ◇非言語コミュニケーションの大切さ

 上司の立場にある人は、コミュニケーションには言葉だけでなく、話し方や表情も大事な役割を果たすということを認識し、さらに以下の姿勢を持ってほしいものです。

 ◇部下との会話では相手の顔をしっかり見る
 ◇部下の話をせかさない
 ◇部下の話を聞いているというサイン、例えば、うなずくなどをする
 ◇自分が一方的に話すのではなく、部下の話を聞く
 ◇相手の話を遮って自分が話すようなことはしない
 ◇部下と会話をするとき、「何か他のことをしながら」はやらない
 ◇あいさつは必ず返す

 「話を聞いてくれない」「一方的」「あいさつしても言葉を返さない」。部下にこう思われている人は「感じが悪い上司」の典型です。パワハラは、こうした非言語コミュニケーションを理解しないことの延長線上に存在するといえるでしょう。

 いずれにしても、ハラスメントは職場の雰囲気を悪くし、業績を悪化させます。厳しい経済情勢だからこそ、内部の結束を高め、雰囲気を明るくする上司が、これからの時代の「ハイスペック管理職」といえるでしょう。コミュニケーションができず、ただ威張っているだけの上司がいる企業の発展はあり得ません。

(文 海原純子)

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