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女性は50歳前後で卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌が減少し、やがて閉経を迎える。閉経前後の5年間(更年期)には、不定愁訴と呼ばれるさまざまな症状に悩む人が少なくないが、個人差があり、「全てが女性ホルモンと関係しているわけではありません」と牧田産婦人科医院(埼玉県新座市)の牧田和也院長は話す。
◇更年期症状の特徴
不定愁訴にはホットフラッシュ(ほてり)、発汗、動悸(どうき)、頭痛をはじめ、イライラや抑うつなどの神経症状、腰痛や関節痛などがある。しかし、「ホットフラッシュや発汗は女性ホルモンとの関係が密接ですが、それ以外は必ずしも女性ホルモンの減少によるものとは言えません」と牧田院長。倦怠(けんたい)感や疲労感、気力の低下なども更年期症状の一つだが、根本的な原因は「よく分かっていない」という。
牧田院長は「月経不順や体調の変化があったら、一度ホルモン検査を受けるとよいでしょう。ホットフラッシュや発汗に倦怠感を伴う場合には更年期障害と考えてよいですが、倦怠感だけの場合は、血液検査でほかの病気がないかを確認することが重要です」と説明する。
(2016/09/15 15:21)
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