治療・予防 2024/11/22 05:00
ドナーの食べたもので輸血副反応?
~アレルギー患者で活性化(信州大学医学部付属病院 柳沢龍准教授)~
新型コロナウイルスが猛威を振るい、全国に緊急事態が宣言された。外出自粛などが求められる中でストレスを抱える人が増えてきた。特に女性は、新型コロナ感染症の拡大で生活が変わったり、小中学校の休校により子どもが毎日、家にいたりすることもストレスの要因になっているようだ。「よしの女性診療所」(東京)の吉野一枝所長は「これまでもストレスは女性の月経不順などを招いてきた。新型コロナ感染拡大と外出自粛が長引けば、ストレスを訴える患者が増えてくるのではないか」と指摘する。
新型コロナへの不安が女性の体に影響
女性ホルモン自体がストレスの影響を受けやすい。例えば、親しい人が亡くなったり、ペットが死んだりしたときに月経が止まることがあるという。「自粛などによって慢性的なストレス状態に陥る恐れもある」。ただ、低用量ピルの服用によって乱れたホルモンバランスを整えることができるという。
◇病気への不安がストレスに
「月経がおかしいのです」
「このところ、おなかが痛くて困っています」
最近も同診療所を受診し、こんなふうに訴える患者がいた。検査を実施するが、異常はない。吉野氏は「子宮も卵巣もきれいです。ストレスが原因ではないでしょうか。新型コロナがこういう状況ですから」と患者に説明。「安心しました」と患者は胸をなで下ろした。吉野氏は「病気への不安がとても強いのではないか」と言い、「新型コロナによって、こうした患者が増えるのではないか」と推測している。
よしの女性診療所の吉野一枝所長
◇かかり付け薬局へ処方箋
訪れる患者の数は減っている。電車で来る患者は新型コロナ感染の懸念があるからだ。70代の女性患者は家族から「コロナが怖いから、行かない方がいい」と言われ、通院を中止した。そこで緊急事態宣言以降、FAXで患者向け治療薬の処方箋を薬局に送り、患者に取りに来てもらうサービスを始めた。
「ほとんどの患者が歩いて行ける距離に、かかり付けの薬局がある。その薬局の連絡先を教えてもらえば、円滑に対応できる」
◇若い女性、たばこに頼る恐れ
同診療所では、禁煙指導も行っている。近年、若い女性の喫煙が増加している傾向がある。ただ、「ヘビースモーカーは少数で、吸っても1日に1~2本から5~6本くらいだ。仕事をしている時だけ、逆に仕事をしていない時だけに吸う女性もいる」
東京・渋谷のハチ公と女性=記事本文とは関係ありません
喫煙のきっかけは、付き合っている男性や友人に勧められて始めるケースも多い。新型コロナの影響による閉塞(へいそく)状況で、ストレス解消のためにたばこを吸う女性が増えることも考えられる。
◇容貌に違い
「喫煙は女性ホルモンに極めて悪い影響を与え、老化現象を早める。20代ですでに肌から透明感が失われた人もいる」
吉野氏はさらに「喫煙により月経不順のトラブルを抱えたり、閉経が早くなったりする女性もいる。出産でも、奇形の赤ちゃんや低体重児が生まれる確率が高まる恐れがある」と警告する。
以前から流されている「たばこを吸うと、痩せる」というデマを信じて喫煙し、それが習慣化してしまうこともある。禁煙外来で吉野氏は患者に対し、若い外国人女性の双子の写真を見せる。一方は喫煙者で、もう一方は非喫煙者。二人を比べると、容貌の違いがはっきりと分かる。「あなたは早く老けたいの」という言葉は説得力を持っている。(鈴木豊)
(2020/04/21 07:07)
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