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「脱毛」は成人の美容目的とのイメージが強いが、体毛を気にする子どもにとっても悩みを解消する有効な手段だ。特に子どもには脱毛時の痛みや皮膚トラブルなどへの配慮が求められるため、安全性の高い医療脱毛が望ましい。小児外科専門医として子どもの医療脱毛を行うメディカルエピレーションクリニック心斎橋院(大阪市)の窪田昭男院長に聞いた。
医療脱毛の悩み
▽体毛がいじめの原因に
子どもの体毛の濃さには個人差があり、小学校低学年でも腕や脚、背中などの体毛が目立つ場合がある。また、高学年になると陰毛や脇毛が生えてくるが、同級生より早く毛が生え始め、濃くなることもある。気にする子どもにとっては、体育の授業で体操着に着替えたり、プールで水着になったりすることが男女問わず苦痛になる。
「子どもの体毛の悩みは軽視されがちですが、本人には切実な問題です。体毛の濃さが原因で友達にからかわれ、いじめにつながることも少なくありません」
カミソリや毛抜きを使って自分で処理しようとすると、皮膚を傷つけ、毛穴の炎症などを引き起こす恐れがある。繰り返すと繊細な皮膚に与えるダメージも大きい。
▽安全性が高い医療行為
除毛クリームやシェーバーなどによる脱毛はエステサロンでも行われるが、レーザーで毛根を消滅させる脱毛法は医療機関での施術に限られている。「毛根を残すエステサロンの脱毛法では、施術後しばらくすると再び毛が生えます。その点、医療脱毛をすれば発毛することはありません」
さらに医療脱毛では、脱毛時の痛みを緩和する麻酔薬(塗り薬)や、施術後の炎症を抑える薬の処方、皮膚トラブルが生じた場合の診察などが受けられる。「子どもの脱毛には親子ともに不安もあるでしょう。安全性を考慮するなら医療脱毛という選択肢があります」と窪田院長は話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2022/10/23 05:00)
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