治療・予防 2024/12/18 05:00
高齢者の慢性便秘症
~早期治療で介護負担も軽減(横浜市立大学付属病院 中島淳主任教授)~
赤ちゃんのよだれは口の機能が発達途上にあるためで、一般的には成長とともに治まる。では、何歳くらいがめどなのか、治まらない場合はどうしたらよいのか―。兵庫県立尼崎総合医療センター(同県尼崎市)小児科の日馬由貴医長に話を聞いた。
子どものよだれ
◇口の機能が未発達
唾液には「食べものを滑らかにして飲み込みやすくする」「歯と歯茎を清潔にして、虫歯を防ぐ」などの働きがある。通常は、唾液を無意識に飲み込んだり、唇を閉じて垂れないようにしたりしている。
しかし、こうした機能が未発達な赤ちゃんや脳や神経などの病気によって低下している子、病気や薬の副作用で舌や唇が異常な動きをする子では、分泌量そのものは健常児と変わらなくても、唾液が口の外に漏れ出てしまう。
「通常は口の機能の発達に伴いよだれは減っていき、問題になることはありません。4歳を過ぎてもよだれが続く場合は、病気が原因かもしれないので、医療機関に相談するとよいでしょう」
過剰なよだれが出る病気として、脳性まひ、発達障害などがある。重症度にもよるが、こうした病気が原因の場合でも、自然に軽快することがある。トレーニングをすると改善が期待できるという。
◇よだれに気付かせる
家庭でできるトレーニングの一つは、子どもに唾液や口の動きを意識させること。例えば、時折子どもの顔を鏡に映して、よだれでぬれていることを意識させる。不快だと本人が気付けば、唾液を飲み込むように努めたり、拭こうとしたりするかもしれない。拭きやすいように、子どもの手首にハンカチを巻いておくのもよい。
唇を閉じていられるように、紙を唇で挟む、ストローで空気を吸うような練習をする、指をくわえる癖をなくす、といった方法もある。
日馬医長らは、オーストラリアの病院がまとめた子どものよだれの対処法のガイドブックを和訳した。兵庫県立尼崎総合医療センターのウェブサイト(https://www.agmc.hyogo.jp)の小児科のページからダウンロードできる。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2022/12/11 05:00)
【関連記事】治療・予防 2024/12/18 05:00
高齢者の慢性便秘症
~早期治療で介護負担も軽減(横浜市立大学付属病院 中島淳主任教授)~
治療・予防 2024/12/17 05:00
うつす可能性あれば対処を
~新型コロナ感染対策(グローバルヘルスケアクリニック 水野泰孝院長)~
治療・予防 2024/12/16 05:00
足にも起こる腱鞘炎
~大人の扁平足は要注意(聖隷浜松病院 滝正徳部長)~