治療・予防 2025/05/02 05:00
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潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にただれや潰瘍ができる炎症性疾患だ。難治性炎症性腸管障害に関する厚生労働省の調査研究班が2014年に実施した調査では、潰瘍性大腸炎の患者数は約22万例と推計されており、23年度末の特定医療費(指定難病)受給者証所持者数は14万6702例となっている。血便や下痢、腹痛などに加え、重症化すると発熱や体重減少を招く。患者にとってつらいのは、再発への不安から日常生活で極めて大事な食事が制限されることだ。患者を再発の不安から解放することが大きな治療目標となっている。患者の利便性が高い新薬の製造・販売が承認され、専門家は期待をかける。
◇多くの炎症性物質が関与
札幌医科大学医学部の仲瀬裕志教授(消化器内科学講座)は「潰瘍性大腸炎は治療が難しい病気だ。内視鏡による所見が同じでも、病態の背景が異なる」と指摘する。炎症性腸疾患の一つであるクローン病に比べると、より多くの炎症性物質(サイトカイン)が関与している。このため、ある薬剤がAさんには効いても、Bさんには効かないことなどがあるという。
潰瘍性大腸炎は多くの場合、症状の改善や消失(寛解)が見られるが、再発することも少なくない。仲瀬教授は「症状の再燃と寛解を繰り返す。再燃しなければ、普通に食事をして暮らすことができる。しかし、再燃した場合を考えると、『こんなに食べてよいのだろうか』という不安に襲われる」と言う。治療では、「何を食べてもぶれない腸をつくろう」と患者を励ます。
◇9割が症状再燃に不安
最新のインターネット調査によると、潰瘍性大腸炎患者の71%は症状が再燃した経験がある。さらに、89%の患者が程度の差こそあれ、症状再燃に対する不安を抱えている。仲瀬教授は「この不安を取り除き、患者さんをHappyにしたい」と話す。
(2025/03/10 05:00)
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