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受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が7月18日、国会で成立しました。昨年来、国会内で何度も議論が激突した法案でしたが、受動喫煙の問題は国会内だけでなく、あらゆる場で激しい対立を招くといっても過言ではありません。喫煙者と禁煙者の間にある壁は、どうしたらなくなるのか。日本にある肺がん患者会11の連合体、日本肺がん患者連絡会で理事長を務める長谷川一男さん(47)に話を聞きました。
◇国会やじ騒動のその後
長谷川さんは、たばこを吸いません。しかし、お父様はヘビースモーカーで、がんで亡くなりました。2010年に肺がんのステージ4と診断され、治療を受けながら2015年、NPO法人「肺がん患者の会ワンステップ」を立ち上げ、患者さんのネットワーク作りとともに、患者の声を医療関係者や行政担当者に伝える精力的なアドボカシー活動をしています。
昨年は受動喫煙防止の条例施行に向け、全国11の肺がん患者連絡会を通じ、215人の肺がん患者さんに受動喫煙に関するアンケート調査を行い、世界肺がん学会で発表しています。そのアンケート調査には、肺がんサバイバーの方たちの受動喫煙に対する恐怖、また職場で受動喫煙が苦痛でも、それを拒否できないつらさが語られていました。NOといえない状況がはっきりと示されている調査でした。
今回の国会やじ騒動に関して、長谷川さんにぜひお話を伺いたいと思い、昨年に続き、またインタビューをお願いしました。
海原 今回は本当に大変で不快で、たまらない思いをされたとお察しします。報道に、本当に何ということか、と思いました。よくあんなに冷静に対応できますね。
長谷川さんは喫煙者に非常に気を使って発言していました。喫煙者と吸わない人との壁をなくそうとしていらっしゃるように思いますが、なかなか理解されない現状だと思います。
(2018/07/23 11:30)
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