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喫煙者と禁煙者の壁、どうなくす? 長谷川一男・日本肺がん患者連絡会理事長

 参院厚労委員会では、質問に立った議員が前回の件を謝罪したということですが、やじを飛ばした当の議員からも謝罪はあったのか、気になります。そのあたり、いかがでしょうか。


 長谷川 お詫びは2度、手紙で受け取っています。まず6月15日の衆院厚労委員会に出席した参考人5名宛てです。

 議員の発言について、衆院の厚生労働委員長より「当該発言を行った委員から、皆さまにお詫びを申し上げたいとの申し出がありましたので、お詫び状を同封いたします。委員長といたしまして、当該委員を厳重に注意いたしましたことをご報告申し上げますとともに、委員に不適切な発言がありましたことにつきまして、心より深くお詫びを申し上げます」とのお詫びの連絡がありました。同時に、議員から「お詫び」の書面をお送りいただきました(6月21日付)。

 また「お詫び」の書面を、議員より、私個人宛てにお送りいただき、拝受いたしました(同25日付)。その中の一部です。「日ごろ、喫煙者の喫煙する機会がどんどん狭められていくことへの思いが、口に出てしまったのかと思いますが、あらためて長谷川様のご発言を確認したところ、喫煙者に対する配慮も含めた貴重なご意見を頂いていたことを知り、勘違いをしていた私の不徳に気が付き、 汗顔の至りであります。改めてお詫びを申し上げます。ご不快な思いをさせてしまい本当に申し訳ございませんでした。」といただいています。そのお気持ちは真っすぐに受け止めています。

 東京都内の飲食店でたばこを吸う男性

 私たちは増悪や再発におびえて日々を過ごしており、たばこの煙は自分の命を脅かす存在と思っています。しかし、私たちは喫煙者の方々と対立する存在ではありません。自分のように肺がんになってほしくないと思っています。


 海原 私は喫煙者が受動喫煙防止の話題に対して、非常に感情的な反応をすることが気になっています。攻撃的な反応は裏を返せば、防衛反応とも言えると思います。

 長谷川さんはどんな風に受け止めていますか。こうした現状を打開したいものですが、どのように今後活動をしていく予定でしょうか。


 長谷川 受け止めという点では今、この法律で喫煙者と非喫煙者に対立が起こっていることに、非常に悲しみを覚えています。

 肺がん患者215人に対して行ったアンケートでは、6.5%は家庭でも受動喫煙を経験したことが分かっています。家族が吸い続け、受動喫煙を受け続けるということです。その家族はほぼ対立しています。

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