一流に学ぶ 「女性外来」の先駆者―対馬ルリ子氏

(第11回)
荒れた思春期も、同じ医師の道へ
親の苦悩、一貫校も途中離脱

対馬ルリ子氏の娘たち
 「私が『うちの子なんて中学と高校で、2回も学校を辞めたんですよ』と話すと、子どものことで悩んでいた患者さんの顔がパっと明るくなるんです」。対馬ルリ子氏の2人の娘はいずれも中学受験を経て、中高一貫の私学に進学したが、次女には荒れた時期があったという。

 「金髪で制服のスカートはぎりぎりまで短い。パっと見て『グレてる』不良そのものでした。親と口をきかず、夜遅くまで外で遊ぶようになり、学校から何度も呼び出されました」

 対馬氏は「狭い世界の中で反抗していたので、少し視野を広げたら」と、中3の夏休みに海外でのホームステイを提案。英語も分からない娘を一人で海外に送り出すとは思い切った決断だが、ふだん返事もしなかった次女が、この時は「行く」と言った。

 「現地の学校にはいろんな人種の人がいて、髪の色も服装も千差万別。すごいカルチャーショックを受けて帰ってきました」。次女は帰国後、一貫校の高校には進学しないことを決めた。

 「『学校を辞めると、後で大分苦労するよ』と説得したけどダメでした。親は助けることはできるけど、娘の人生を代わってあげることはできないとあきらめました」と対馬氏は語る。

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