一流に学ぶ 減量手術のパイオニア―笠間和典医師
(第1回)
進学はいつも「成績ギリギリ」
1浪で群馬大医学部へ
◇友人の影響もあり医師を志望
前橋高校では当時、成績で上位1割に入れば医学部に入れるといわれた。笠間氏はそこに入るか入らないかぐらいの成績。仲の良い友人が開業医の息子で、医師を志していたことにも影響されて、群馬大医学部を受験した。
「経済的な事情から国立じゃないと進学が無理だった。家から出るなら生活費は自分で稼ぎなさいと言われたので、歩いて行ける群馬大にしました。同じ町内で逆立ち歩きでも行けるくらい近かったですから」
しかし結果は友人と共に不合格。一緒に地元の予備校に通うことにした。「受かると思っていたんですが、甘かったですね。予備校は高校の推薦で特待生でした。だから僕は、教育費は全然かかってないんです。家から通って交通費もほとんどタダでした」
1年間浪人して群馬大医学部に合格。幼少期から恵まれた環境の中、何となく周囲に影響されてたどりついた大学で、医学生としての日々が始まった。(ジャーナリスト・中山あゆみ)
→〔第2回へ進む〕空手にハマった医学部時代=南米の旅で道場巡り
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(2018/04/19 11:17)