一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー

(第11回)憧れの人カイラ
カリスマへの強い思い

 AYAさんは、女性の敵をつくらないように見える。「男前」で率直、話の端々に向上心の強さを感じるすがすがしさがある。人に対して、垣根をつくらない。国内に敵なしの圧倒的な人気を誇るが、海外にいるカリスマトレーナーと会って話してみたいというのも、そんな性格の表れだろう。

 憧れの人は、オーストラリア出身のカイラ・イトネスという女性だ。海外ではフィットネスのイベントが盛んに開かれ、彼女の出演するイベントには東京ドームをいっぱいにするほどの人が参加する。そのチケットは5分で完売するといわれる。まさに大スターで、会いたくてもアポも取れないほどだ。会うことができれば、どんな話をしてみたいのだろう。

 「海外では、フィットネスが当たり前の文化になっている国が幾つもある。オーストラリアもその一つです。日本に比べてクロスフィットはもっと盛んで、女性のトレーナーも多い。今のような人気が出るまでには、ものすごい競争があったと思うのです」

 日本では、カイラほどフィットネスモデルとして成功した女性はまだいない。AYAさん自身は頑張っているが、ライバルがいないから、こんな風にできているとも感じると言う。

 「でも、米国やオーストラリアはフィットネスがもっと一般的で、ライバルはたくさんいるはずです。そんな熾烈(しれつ)な環境の中で頑張っているカイラはすごいなと思う。会ったことがないので、どんなパーソナリティーの方なのかまでは分かりません。それでも、どうやって自分をそこまで持っていったのか、純粋に聞いてみたいのです」。AYAさんの真剣さと好奇心の強さが伝わってきた。

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