歯の数の異常 家庭の医学

 永久歯は親しらずを入れて左右上下の合計で32本あります。

■過剰歯
 歯が余分にある場合です。上あご前歯、臼歯に多くみられ、生えている場合と骨に埋もれている場合(埋伏〈まいふく〉過剰歯)があります。上あごの前歯の部分に過剰歯が埋もれていると、歯並びが乱れることがあります(正中離開:いわゆる、すきっ歯)。

■歯の数の不足
 先天的に親しらず、小臼歯、側切歯(そくせっし)などがない場合があります。咀嚼(そしゃく)や見た目に影響がなければ特に治療はしませんが、数本の歯が欠損している場合(部分性無歯症)などは、ない部分を補う治療をします(補綴〈ほてつ〉治療)。

(執筆・監修:東京大学 名誉教授/JR東京総合病院 名誉院長 髙戸 毅)
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