甲状腺機能低下症〔こうじょうせんきのうていかしょう〕

 甲状腺ホルモンの分泌が正常よりも低下している状態をいいます。視床下部、下垂体の疾患による甲状腺刺激ホルモン(TSH)分泌の低下(中枢性甲状腺機能低下症TSH分泌不全症)、あるいは甲状腺自体の障害(原発性甲状腺機能低下症)により起こりますが、大部分が後者です。
 原発性の原因もいろいろですが、もっとも多いのは橋本病です。そのほか、甲状腺の摘出(バセドウ病や腫瘍に対する手術)、放射線治療後、甲状腺ホルモンの合成を抑制する薬剤の投与などが原因となります。栄養素としてヨード不足の地域では、ヨード欠乏による甲状腺機能低下症が多くありますが、わが国ではみられません。
 さらに先天的に甲状腺がない場合や、甲状腺ホルモンを合成する酵素などの障害によるものもありますが、きわめてまれです。胎児期や幼児期に甲状腺ホルモンが不足する場合をクレチン症と呼びます。
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