α-フェトプロテイン(AFP)
■肝臓がんの診断
α-フェトプロテインは胎児ではつくられていますが、成人の血中には微量にしか存在しません。しかし、肝細胞がんになると、がん細胞がさかんにこのα-フェトプロテインをつくるようになるため、血中で増加してきます。
このため、肝臓がんの早期発見や治療モニターに使われますが、慢性肝炎や肝硬変でも増加することがあり、超音波(エコー)検査や、CT(コンピュータ断層撮影)検査などを組み合わせて腫瘍の有無を診断します。しかし、転移性の肝臓がんでは一般に増加しませんので注意が必要です。
■基準値:10ng/mL以下 *測定キットにより異なる
α-フェトプロテインは胎児ではつくられていますが、成人の血中には微量にしか存在しません。しかし、肝細胞がんになると、がん細胞がさかんにこのα-フェトプロテインをつくるようになるため、血中で増加してきます。
このため、肝臓がんの早期発見や治療モニターに使われますが、慢性肝炎や肝硬変でも増加することがあり、超音波(エコー)検査や、CT(コンピュータ断層撮影)検査などを組み合わせて腫瘍の有無を診断します。しかし、転移性の肝臓がんでは一般に増加しませんので注意が必要です。
■基準値:10ng/mL以下 *測定キットにより異なる
(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)