無排卵性月経〔むはいらんせいげっけい〕

 排卵を伴わずに月経が起こることをいい、多くの場合は月経周期も不順です。成熟した卵胞(らんぽう)が排卵せず退縮するため基礎体温のパターンは多くの場合、低温一相性です。いっぽう、無排卵のままで卵胞が黄体(おうたい)となる例では低温二相性となり、黄体化未破裂卵胞(症候群)と呼んで区別しています。
 原因は、卵巣または下垂体、視床下部の機能など、さまざまです。また、思春期や閉経期には無排卵となることが多く、必ずしも異常とはいえません。

(執筆・監修:聖路加国際病院 女性総合診療部 部長 平田 哲也)
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