月経困難症〔げっけいこんなんしょう〕 家庭の医学

 月経中にみられる病的な症状のことで、下腹痛、腰痛、腹部膨満(ぼうまん)感、吐き気、下痢、頭痛、イライラ感、脱力感、憂うつなどがあります。
 子宮筋腫子宮内膜症などの病気による二次的なものと、子宮収縮などの機能的な異常によるものがあります。二次的なものでは手術などにより原因となる疾患の治療をおこない、機能的なものに対しては、鎮痛薬などによる対症療法、低用量ピル/低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤またはジエノゲスト(プロゲスチン製剤)などのホルモン療法をおこないます。子宮内に挿入留置するプロゲスチン徐放性の子宮内装置(子宮内避妊用具(IUD)/子宮内避妊システム(IUS))も有効です。

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