過少月経〔かしょうげっけい〕

 月経血量が異常に少ないものと定義されていますが、一般的に経血量が20mL以下の場合に過少月経といいます。感染などの炎症や外傷による内膜異常や、人工妊娠中絶術に伴って起こる内膜癒着(ゆちゃく)であるアシャーマン症候群が過少月経を起こし、これらは不妊の原因ともなります。また、排卵障害や黄体(おうたい)機能不全も過少月経を起こし、不妊の原因となります。
 妊娠を目標とする場合は、精査し治療します。しかし、このような過少月経は極端に量が少ないものであり、通常みられる「少なめ」程度の場合は、異常のないものがほとんどです。

(執筆・監修:聖路加国際病院 女性総合診療部 部長 平田 哲也)
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