自己免疫性膵炎〔じこめんえきせいすいえん〕

 比較的最近見つかった病気で、免疫反応の異常で膵臓が慢性膵炎と同じような変化を起こす病気です。慢性膵炎との大きな違いは、慢性膵炎の変化は改善しませんが、自己免疫性膵炎はステロイド治療で改善することがある点です。ほかの臓器に同様に免疫反応の異常による変化がみられることがあり、血液検査ではIgG、IgG4と呼ばれる免疫タンパクが増加することが特徴的です。

(執筆・監修:自治医科大学外科学講座 主任教授〔消化器外科学〕 佐田 尚宏

関連トピックス