【ワシントン時事】トランプ米政権は13日、感染症対策を指揮する疾病対策センター(CDC)の所長に指名したデービッド・ウェルドン氏の人事を撤回した。ウェルドン氏はワクチン懐疑論者として知られ、同日に上院厚生委員会で人事承認に関する公聴会が開かれる予定だった。
同委員会は指名取り下げを受け、公聴会を中止した。ウェルドン氏はニューヨーク・タイムズ紙に対し、前日夜にホワイトハウス幹部から「承認に必要な票を確保できない」と伝えられたと説明した。
第2次トランプ政権の人事では、昨年11月に司法長官に指名されていたゲーツ元下院議員が未成年買春など複数の疑惑を受けて辞退した例があるが、指名取り下げは初めて。 (C)時事通信社
疾病センターのトップ人事撤回=トランプ米政権、公聴会直前

(2025/03/14 16:26)