新型コロナウイルスの影響で従業員を休業させた企業に支払われる国の助成金計約2800万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた元鳥取県議平井伸治被告(55)の初公判が1日、松山地裁(高場理恵裁判長)であり、同被告は起訴内容を認めた。公判は即日結審し、検察側は懲役6年を求刑。弁護側は執行猶予を求めた。判決は10月18日。
 起訴状によると、平井被告は知人らと共謀して2021年8月~22年3月、松山市の飲食店や宿泊施設で従業員を休業させたなどとする虚偽の申請をし、2種類の助成金計約2800万円を詐取したなどとされる。
 平井被告は鳥取県知事とは同姓同名の別人で、4月の県議選で初当選。この事件で逮捕、起訴され、8月31日付で辞職した。 (C)時事通信社