新型コロナウイルス感染症で入院中だった男性の人工呼吸器を約2分間停止させたとして、大阪府警は4日、暴行容疑で、府立中河内救命救急センター(東大阪市)に勤務していた男性医師(50)=河内長野市荘園町=を書類送検した。
 府警は起訴を求める「厳重処分」ではなく、検察に起訴するかどうか判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。
 送検容疑は2021年3月29日午後、同センターの集中治療室で、入院していた当時60代の男性患者の人工呼吸器を停止させた疑い。
 府警捜査1課によると、医師は患者に気道切開を提案したが、患者は体調が良くなっていたことを理由に拒否。医師が「呼吸器を止めてみます」と言ったところ、患者は「止めてみろ」と応じたため、呼吸器を停止させたという。
 患者は一時血中の酸素濃度が低下したものの、現在は回復している。 (C)時事通信社