第一三共は20日、米製薬大手メルクと抗がん剤3製品の開発、販売に関する契約を締結したと発表した。第一三共は、契約時一時金や販売額に応じたロイヤルティーなど最大で220億ドル(約3兆3000億円)を受け取る。
 3製品は第一三共が開発中で、薬物をがん細胞に直接届ける「抗体薬物複合体(ADC)」という仕組みを使っている。抗がん剤の開発競争が激しくなる中、第一三共のADCに関する独自技術と、メルクのがん領域における開発力を合わせ、世界のがん患者に迅速に治療薬を届ける狙いだ。 (C)時事通信社