厚生労働省は20日、2022年度に都道府県と市区町村が確認した障害者への虐待件数は、前年度より386件多い3079件で過去最多を更新したと発表した。障害福祉サービスの報酬改定を通じて、虐待防止の取り組みを事業者に求めていることもあり、事案が顕在化したとみられる。
 加害者別に見ると、家族や同居人などの養護者によるものが2123件(前年度比129件増)、施設職員らによるものが956件(同257件増)。いずれも暴行などの身体的虐待が最も多く、暴言を吐くといった心理的虐待が続いた。 (C)時事通信社