【北京時事】北京市でアステラス製薬の50代の日本人男性社員がスパイ容疑で中国当局に拘束されてから今月で1年。日本政府は早期解放を求めているが、近く起訴の可否が判断される見込みで、拘束は長期化する可能性がある。「国家安全」を重視する習近平政権の下では、外国人らへの監視が強まっている。
 男性は日本に帰任する昨年3月20日に拘束されたとみられる。特定の施設などで取り調べを受ける「居住監視」を経て、同10月に正式に逮捕された。今月18日には、起訴するかどうかの審査に移ったことを中国側が日本政府に通達。原則1カ月以内、最長でも6カ月半以内に起訴の可否が判断される。 (C)時事通信社