医療・医薬・福祉 教育・資格・人材

千葉大学大学院医学研究院と大宮シティクリニックによる新たな健康のあり方を探索する共同研究室「次世代予防医療創生講座」を開設

国立大学法人千葉大学
多様化と共に急激に変化する社会において健康の重要性が高まっています。特に厚生労働省の示すTotal Health Promotion Planの様に、自主的・自発的な健康保持増進活動が求められています。国立大学法人千葉大学大学院医学研究院消化器内科学(千葉県千葉市、教授:加藤直也、以下、「千葉大・消化器内科」という。)と医療法人大宮シティクリニック(埼玉県さいたま市、理事長:中川高志、以下、「大宮シティクリニック」という。)は、健康に生きるための新たな方策を探索する共同研究室として、「次世代予防医療創生講座」を2023年4月1日に開設しました。


 千葉大・消化器内科では早くから疾患予防の重要性を認識し、肝癌や胃癌などを中心に発癌機構の解明や脂肪肝の発症機構の解明から予防法を研究してきました。これらの研究成果の社会実装により、皆が元気に過ごせる未来の構築を目指しています。また、大宮シティクリニックでは「生涯健康のガイドライン創り~「生き生き」と生きる、豊かな高齢化社会を目指して~」を理念とし、健診機能を有する診療所として予防医療の最前線で活躍してきました。40周年を迎え、次世代の健康を守るための新たな方策を創ることで社会に更なる貢献をすることを目指しています。双方の目標・理念が合致し、本共同研究講座の設置に至りました。
共同研究講座の取組について


 本研究講座では、千葉大・消化器内科で培われた研究成果と、大宮シティクリニックで得られる膨大な健康情報を組み合わせ、社会に適合した予防医療法の開発を目指します。特に、運動による疾患予防法の開発に注力していきます。例えば、脂肪肝に有効な運動を活用し、メタボリックシンドロームに関連した疾患に有効な予防法の開発などを行います。また、予防とは少し異なりますが、癌治療の効果を上げる運動法の開発にも着手します。腸腰筋という体の奥にある筋肉の量が、肝癌などの様々な癌の治療効果に影響することが知られています。日常的な運動が癌治療においてどのように有効なのかを示していきます。
2023年5月より


 メタボリックドミノにおける脂肪肝の発症様式と運動不足の関連解析を開始しました。メタボリックドミノは内臓脂肪の蓄積が起因となり様々な因子が連鎖して動脈硬化を進めていく病態を指します。その中で脂肪肝の発症はメタボリックドミノの初期段階に位置し重要な分岐点だと想定されます。本研究では脂肪肝の発症と運動不足の関連を明らかにして、運動によって脂肪肝の進行を抑止しメタボリックドミノの倒壊を防ぐ方法を開発します。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)