食品・飲料

【調査レポート】朝食に関する調査  ~平日の朝食の変化編

朝日大学マーケティング研究所
平日の朝食として、米・シリアル・ヨーグルトの飲食回数が増加パンの飲食回数は女性を中心に減少

朝日大学(岐阜県瑞穂市)の附属研究機関である朝日大学マーティング研究所(所長 中畑千弘)は、コロナ禍を経た現在の平日の朝食の状況とその変化について調査を行いました。その結果、平日の朝食として、米・シリアル・ヨーグルトの飲食回数が増えて、パンの飲食回数が減っていることがわかりました。


調査の背景
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して、日常生活にも様々な変化が出始めています。このような環境下、コロナ禍の数年間で変わった生活スタイルが、移行後の現在の生活にどのような影響を与えているのかを把握するために、平日の朝食に焦点をあてて調査を行いました。

「朝食に関する調査 平日の朝食の変化編」の主な結果
■平日の朝食として、米・シリアル・ヨーグルトの飲食回数が増加
全体では17.2%が最近5年間で平日の朝食の内容に「変化があった」としました。この割合を属性別でみると50~59歳・女性(28.6%)で最も高く、40~49歳・男性(10.4%)で最も低くなりました。男性では50~59歳(13.0%)も2番目に低く、40~59歳の男性は平日の朝食内容について、保守的であることがわかりました。
平日の朝食に関して、最近5年間における主な飲食物の飲食回数の変化をみると、「少なくなった」が「多くなった」を上回ったのはパンのみで、逆にヨーグルトとシリアルは「多くなった」が「少なくなった」を10ポイント以上、上回りました。この5年間で、平日の朝食としてヨーグルトやシリアルを選ぶ人が増えました。



■パンの飲食回数は女性を中心に減少
平日の朝食に関して、最近5年間における主な飲食物の飲食回数の変化を性別でみると、男性では米、ヨーグルト、コーヒー、牛乳、その他のジュース(自家製ジュースを除く)などで「多くなった」が「少なくなった」を上回りました。女性ではヨーグルト、シリアルなどで「多くなった」が「少なくなった」を上回り、パンは逆に「少なくなった」が「多くなった」を上回りました。ヨーグルトやシリアルがパンに取って代わる形となりました。
後述するように女性は平日の朝食内容が変化する理由として「減量、増量のため」や「何となく気分が変わったから」を相対的に多く挙げています。女性がダイエットや気分転換を目的に様々なパターンの朝食を試していることがわかります。


■平日の朝食内容を変える一番の理由は「健康のため」、女性ではダイエットや気分を有力な理由
最近5年間で平日の朝食内容が変化した理由としては、男女とも「健康のため」の割合が最も多くなりました。
その他に上位に挙げられた理由は性別によって異なります。
男性では、「簡単に食べられる、食べやすいから」「生活の環境や時間が変わったから」「味覚の好みに合わせて」「同居家族が変わったから」など、生活環境に関する理由が多くなっています。対して女性では、「減量、増量のため」「簡単に食べられる、食べやすいから」「何となく気分が変わったから」「経済性を考えて」など、自己都合に関する理由が多くなっています。
平日の朝食内容が変わるモチベーションは性別によって異なるようです。


■今回の調査を通じて
平日の朝食内容として、ヨーグルトやシリアルの飲食回数が増えて、パンの飲食回数が減っています。コロナ禍を含む最近の5年間は外出機会が減るなどの生活の変化がありました。運動不足による健康不安や体型変化をきっかけに食事内容を見直す人も多かったようです。新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行しましたが、そのときの生活スタイルは少なくとも朝食にはまだ残っています。今後、生活スタイルが正常に戻るなかで、それがどのように変化していくのかが注目されます。

調査の詳細
「朝食に関する調査(平日の朝食の変化編)」 
■調査期間:2023年5月30日(火)~ 6月1日(木)
■調査方法:朝日大学マーケティング研究所のパネル利用によるインターネット調査
■対象者:居住地 関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県)
       年 代 20代・30代・40代・50代
       性 別 男女
■回収サンプル数:408名
調査データはこちら: http://marketing.asahi-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/03/2301.pdf

朝日大学マーティング研究所「公開リサーチデータ」
マーケティング研究所では、話題のサービス、消費トレンド、世の中の新しい動きを先取りした事象について、自主的に「トピックス・リサーチ」を実施し、調査データ集積のポータルサイトとして広くデータを公表しています。また、企業様などからの市場調査のご要望にスムースにお応えするために首都圏、東海圏など全国規模のモニターにアクセスできる仕組みを保有しています。


■名称:公開リサーチデータ
■調査レポート: 200本以上
■詳細:http://marketing.asahi-u.ac.jp/data/



朝日大学マーティング研究所について
【会社概要】
本社所在地:岐阜県瑞穂市穂積1851
所長:中畑 千弘 (経営学部教授)
事業内容: 消費行動の分析および研究、経営コンサルティング、マーケティングリサーチ、商品開発支援、
講演会・社会人セミナーの実施等
設立: 2002年4月
HP:http://marketing.asahi-u.ac.jp/
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