【調査レポート】発達に悩みを抱えた子どもの就学先は？

株式会社SVC
発達が気になるお子さまの保護者の方に、お子さんの就学先について聞いてみました。

株式会社SVCが運営する発達に悩みを抱えるパパママ向けQ&Aサービス「ふぉぴす」(https://4peace-qa.jp/)では、1歳～12歳までのお子様の発達に悩む保護者を対象に「お子さんの就学先」についてのアンケート調査を実施いたしました。その結果を公表いたします。

〈調査概要〉
調査対象：1歳～12歳までのお子様を持つ男女
調査日：2024年2月
調査方法：インターネットによる回答
調査人数：95名
＊本アンケート結果を引用する場合は「ふぉぴす」のURL（https://4peace-qa.jp/)を使用してください。

調査結果
発達が気になるお子さまの保護者の方に、お子さんの就学先について聞いてみました。

◆「普通級」　45.2％
「普通級」と回答した方は45.2％でした。
選択理由としては以下のような声が挙げられました。

・「少し衝動的に行動をすることがあるがクラスのルールを守れていて、友達とも仲良くやれているので普通級で問題を感じていない。」（男性 / 30代後半）
・「本人が特別支援級には行きたくないとの意思が強かった、当時の先生も普通級でも大丈夫そうだと言われたからです。」（女性 / 非公開）
・「市の発達相談、就学時健診では何の指摘もなかったから。三年生の時に、高学年では通級を考えたが、それだと授業が退屈になってしまうのと、通級をバカにされ学校が嫌いになる可能性があったから。」（女性 / 非公開）
・「発達は遅れていますが、障害などは言われてないので。」（女性 / 40代前半）

◆「特別支援学級」　23.8％
「特別支援学級」と回答した方は23.8％でした。
選択理由としては以下のような声が挙げられました。

・「市の発達支援センターで相談したところ、長女は特別支援学級への進学が望ましいとアドバイスを受けたからです。」（女性 / 30代後半）
・「普通級で1年過ごしたら過剰適用してしまい本人がとても苦しそうだったから」（女性 / 40代後半）
・「他の方との協調性が不安なため」（男性 / 30代前半）

◆「通級指導教室」　11.9％
「通級指導教室」と回答した方は11.9％でした。
選択理由としては以下のような声が挙げられました。

・「集団が苦手のため少人数で自信をつけ、苦手なところを補う工夫を教えてもらっている。最初は普通級だったが不登校傾向になり通級になった。」（女性 / 40代前半）
・「生活の自立はしていて集団行動もできるので、通級でフォローしてもらって通常級です。入学当初は普通級のみで様子を見ていましたが、2年時に担任の先生から『コミュニケーションが取れません』と言われたことがきっかけで本格的に診断・通級利用となりました。」（女性 / 30代後半）
・「集中力にムラがあり、普通級での授業についていけなくなる可能性を指摘され相談の結果選択しました。」（女性 / 30代後半）

◆「特別支援学校」　8.3％
「特別支援学校」と回答した方は8.3％でした。
選択理由としては以下のような声が挙げられました。

・「幼稚園の時点で普通級に行くのは無理だと悟りました（集団行動ができない、学習能力に問題がある）。子のためにも、自分の身の丈にあった学校へ行かせるのが一番だと思いました。」（女性 / 非公開）
・「障害に特化した学校でしっかりと支援をしてもらいたいと感じたため。」（男性 / 40代後半）
・「小学校よりクラスの人数が少なくその子に合った授業をしてくれるから」（女性 / 非公開）

◆◇まとめ◇◆
調査の結果、「普通級」に通わせている・通わせる予定と回答した方が45.2％と最も多い結果となりました。また、「通級指導教室」と回答した方は、入学当初は普通級に通わせていたが、先生などに勧められ途中で通級指導教室を選択したというケースが多かったです。
どこが合うかは、その時の状況や、子供によってそれぞれ異なります。お住まいの自治体や希望する学校によって設置の有無や支援の内容、上記以外の対応がある場合などそれぞれ異なるため、就学先を選ぶ際には、学校見学などの事前確認が大切です。
発達で気になる事や悩みがあるパパママは専門家や専用コミュニティなどで相談してみてください。