脳卒中片まひ者向け”着るロボット”の実証試験を京都大原記念病院で実施
株式会社INOMER
~「患者の日常生活動作向上」「理学療法士の負担軽減」を確認~
着るロボットによる”力と技のアシスト”で人の身体能力を補完・拡張し、望むパフォーマンスをだれもが発揮できる世界の実現をめざす株式会社INOMER(イノマー、本社:奈良県奈良市、代表取締役CEO:桂典史、以下、INOMER)は、2024年6~7月、京都大原記念病院の協力のもとで、脳卒中による片まひ(※1)者向けの歩行リハビリ用ウェアラブルロボットのプロトタイプ「プロトH」の実証試験を実施しました。
試験結果からは、患者が毎日の生活を送る際に不可欠な基本的動作群(ADL(※2))の向上および、理学療法士の負担軽減が確認されました。こうした結果を踏まえてINOMERでは、リハビリテーションにさらなる質的向上に貢献できるよう、製品化に向けて積極的に取り組んでまいります。
なお、今回使用したプロトタイプは7月28日(日)に開催される「第36回大阪府理学療法学術大会」の企業展示に出展いたします。体験も実施しておりますので、ぜひ、お立ち寄りください。
<実証試験について>
60代女性と70代男性の2名の脳卒中による片まひの被験者に対して1回40分の訓練を週に3回、3週間にわたって実施。以下のような効果が確認されました。
- 運動系ADLの指標であるmFIM(※3)が向上
- 体幹機能の向上
- 30秒間の立ち上がり回数の増加
- バランス機能の向上
- 歩行速度が改善(10m歩行時間での評価)
- 歩行距離が大幅に延長(6分間の歩行距離での評価)
【理学療法士のコメント】
INOMER社の「プロトH」を用いると、患足(まひがある側の足)が踏ん張りやすく、立脚期(踵が地面に着いてからつま先が離れるまでの時間)※4が長くなるため、健足を患足より前に出す「前型歩行」が実行されやすくなると感じています。その結果として、とくに歩行速度や歩行距離に改善が見られました。また、装着が簡単で、アシストを股関節の伸展に特化していることから、成果を評価しやすいのも利点です。膝や足首などの関節を支えるための長下肢装具や足首の関節を支えるための短下肢装具を付けたまま「プロトH」を利用することができるので、適用できる症状や適用期間が長くなりそうです。
■片まひ者向け歩行リハビリ用ウェアラブルロボットのプロトタイプ「プロトH」
片まひや大腿骨近位部骨折などのリハビリテーション用ツール。これまで理学療法士が徒手により支えていた股関節伸展の介助をモーターとワイヤーの力でアシストします。
※1:片まひ
脳卒中による身体の片側に筋力の低下または運動機能の喪失のこと。
※2:ADL
人間が毎日の生活を送るための基本的動作群のこと。日常生活動作(Activities of Daily Living)。具体的には、1.身の回り動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴の各動作)、2.移動動作、3.その他の生活関連動作(家事動作、交通機関の利用等)がある。通常、ADLという場合は1.および2.を指すことが多い。リハビリテーション医学では、ADLの自立を治療目標の一つとして重要視している。
参考:厚生労働省ページ https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/term.html
※3:mFIM
FIMは機能的自立度評価表(Functional Independence Measure)の略で、1983年にCarl V. GrangerらがADL評価法として開発した。介護負担度の評価が可能であることから、数あるADL評価法の中でも信頼性と妥当性が高いとされており、とくにリハビリテーションの分野などでよく用いられている。運動項目と認知項目に大別され、mFIM(motor FIM)は運動項目にあたる。
※4:立脚期
歩行の際、踵が地面に着地してからつま先が離れるまでの期間のこと。片まひ者の場合は、患足に体重を乗せることができないと、健足を持ち上げて前に出すことができず、ひきずるような歩き方になる。健足をしっかりと前に出すには、患足でしっかりと体を支える必要があることから、片まひ者の歩行の
リハビリテーションでは、この「立脚期」の長さを一定以上確保できるようにすることがひとつの目安とされている。
第36回大阪府理学療法学術大会会期 :2024年7月28日(日)
開催形式:ハイブリッド会場
(対面会場・Web会場)
対面会場:大阪府立国際会議場
(グランキューブ大阪)
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島5丁目3-51
当社小間位置:第8会場 企業展示
(12Fホワイエ)
小間番号 9.
公式サイト:https://confit.atlas.jp/guide/event/opt36/top?lang=ja
■京都大原記念病院
名称 : 京都大原記念病院
住所 : 〒601-1245 京都府京都市左京区大原戸寺町334番地1
院長 : 医師 垣田 清人
設立 : 1981年7月4日
病院説明: 脳卒中や骨折などを発症後、治療を経て症状が落ち着いた患者を受け入れ、集中的にリハビリテーションを実施する専門病院。京都、滋賀の民間病院で最も早くリハビリテーション医療を導入。多様な治療法を積極的に取り入れ、常に全人的復権を視野に患者のQOL(生活の質)向上に取り組む。
URL : https://kyotoohara.jp/
■会社概要
名称 : 株式会社INOMER
住所 : 〒631-0801 奈良県奈良市左京6丁目5-2
代表者 : 代表取締役CEO 桂 典史
設立 : 2024年4月3日
企業説明: 着るロボットによる“力と技のアシスト”で人の身体能力を補完・拡張し、望むパフォーマンスをだれもが発揮できる世界の実現をめざす。片まひ者向け「歩行リハビリテーション」用の着るロボットを開発・販売。
URL : https://inomer.co.jp/
■関連リンク
・着るロボットの”力と技のアシスト”で身体能力を拡張する株式会社INOMERを設立
(PRTIMES 2024年6月14日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000144283.html
■本リリースについてのお問い合わせ先
株式会社INOMER
Eメール: info-web@inomer.co.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
~「患者の日常生活動作向上」「理学療法士の負担軽減」を確認~
着るロボットによる”力と技のアシスト”で人の身体能力を補完・拡張し、望むパフォーマンスをだれもが発揮できる世界の実現をめざす株式会社INOMER(イノマー、本社:奈良県奈良市、代表取締役CEO:桂典史、以下、INOMER)は、2024年6~7月、京都大原記念病院の協力のもとで、脳卒中による片まひ(※1)者向けの歩行リハビリ用ウェアラブルロボットのプロトタイプ「プロトH」の実証試験を実施しました。
試験結果からは、患者が毎日の生活を送る際に不可欠な基本的動作群(ADL(※2))の向上および、理学療法士の負担軽減が確認されました。こうした結果を踏まえてINOMERでは、リハビリテーションにさらなる質的向上に貢献できるよう、製品化に向けて積極的に取り組んでまいります。
なお、今回使用したプロトタイプは7月28日(日)に開催される「第36回大阪府理学療法学術大会」の企業展示に出展いたします。体験も実施しておりますので、ぜひ、お立ち寄りください。
<実証試験について>
60代女性と70代男性の2名の脳卒中による片まひの被験者に対して1回40分の訓練を週に3回、3週間にわたって実施。以下のような効果が確認されました。
- 運動系ADLの指標であるmFIM(※3)が向上
- 体幹機能の向上
- 30秒間の立ち上がり回数の増加
- バランス機能の向上
- 歩行速度が改善(10m歩行時間での評価)
- 歩行距離が大幅に延長(6分間の歩行距離での評価)
【理学療法士のコメント】
INOMER社の「プロトH」を用いると、患足(まひがある側の足)が踏ん張りやすく、立脚期(踵が地面に着いてからつま先が離れるまでの時間)※4が長くなるため、健足を患足より前に出す「前型歩行」が実行されやすくなると感じています。その結果として、とくに歩行速度や歩行距離に改善が見られました。また、装着が簡単で、アシストを股関節の伸展に特化していることから、成果を評価しやすいのも利点です。膝や足首などの関節を支えるための長下肢装具や足首の関節を支えるための短下肢装具を付けたまま「プロトH」を利用することができるので、適用できる症状や適用期間が長くなりそうです。
■片まひ者向け歩行リハビリ用ウェアラブルロボットのプロトタイプ「プロトH」
片まひや大腿骨近位部骨折などのリハビリテーション用ツール。これまで理学療法士が徒手により支えていた股関節伸展の介助をモーターとワイヤーの力でアシストします。
※1:片まひ
脳卒中による身体の片側に筋力の低下または運動機能の喪失のこと。
※2:ADL
人間が毎日の生活を送るための基本的動作群のこと。日常生活動作(Activities of Daily Living)。具体的には、1.身の回り動作(食事、更衣、整容、トイレ、入浴の各動作)、2.移動動作、3.その他の生活関連動作(家事動作、交通機関の利用等)がある。通常、ADLという場合は1.および2.を指すことが多い。リハビリテーション医学では、ADLの自立を治療目標の一つとして重要視している。
参考:厚生労働省ページ https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/term.html
※3:mFIM
FIMは機能的自立度評価表(Functional Independence Measure)の略で、1983年にCarl V. GrangerらがADL評価法として開発した。介護負担度の評価が可能であることから、数あるADL評価法の中でも信頼性と妥当性が高いとされており、とくにリハビリテーションの分野などでよく用いられている。運動項目と認知項目に大別され、mFIM(motor FIM)は運動項目にあたる。
※4:立脚期
歩行の際、踵が地面に着地してからつま先が離れるまでの期間のこと。片まひ者の場合は、患足に体重を乗せることができないと、健足を持ち上げて前に出すことができず、ひきずるような歩き方になる。健足をしっかりと前に出すには、患足でしっかりと体を支える必要があることから、片まひ者の歩行の
リハビリテーションでは、この「立脚期」の長さを一定以上確保できるようにすることがひとつの目安とされている。
第36回大阪府理学療法学術大会会期 :2024年7月28日(日)
開催形式:ハイブリッド会場
(対面会場・Web会場)
対面会場:大阪府立国際会議場
(グランキューブ大阪)
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島5丁目3-51
当社小間位置:第8会場 企業展示
(12Fホワイエ)
小間番号 9.
公式サイト:https://confit.atlas.jp/guide/event/opt36/top?lang=ja
■京都大原記念病院
名称 : 京都大原記念病院
住所 : 〒601-1245 京都府京都市左京区大原戸寺町334番地1
院長 : 医師 垣田 清人
設立 : 1981年7月4日
病院説明: 脳卒中や骨折などを発症後、治療を経て症状が落ち着いた患者を受け入れ、集中的にリハビリテーションを実施する専門病院。京都、滋賀の民間病院で最も早くリハビリテーション医療を導入。多様な治療法を積極的に取り入れ、常に全人的復権を視野に患者のQOL(生活の質)向上に取り組む。
URL : https://kyotoohara.jp/
■会社概要
名称 : 株式会社INOMER
住所 : 〒631-0801 奈良県奈良市左京6丁目5-2
代表者 : 代表取締役CEO 桂 典史
設立 : 2024年4月3日
企業説明: 着るロボットによる“力と技のアシスト”で人の身体能力を補完・拡張し、望むパフォーマンスをだれもが発揮できる世界の実現をめざす。片まひ者向け「歩行リハビリテーション」用の着るロボットを開発・販売。
URL : https://inomer.co.jp/
■関連リンク
・着るロボットの”力と技のアシスト”で身体能力を拡張する株式会社INOMERを設立
(PRTIMES 2024年6月14日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000144283.html
■本リリースについてのお問い合わせ先
株式会社INOMER
Eメール: info-web@inomer.co.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
(2024/07/26 10:00)
- データ提供
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。