【11月11日は「介護の日」】介護サービス利用者の家族を対象とした「介護に関する意識調査」結果報告
株式会社ツクイ
株式会社ツクイ(本社︓神奈川県横浜市、代表取締役社長 高畠 毅、以下「当社」)は、11月11日の「介護の日」に向けて、当社の介護サービスをご利用いただいている方のご家族を対象とした「介護に関する意識調査」の結果を報告します。
❚ 調査の背景
11月11日の「介護の日」は「介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日」として2008年7月に厚生労働省により定められました※1。
当社はその理念に深く共感し、介護をされる方(以下「被介護者」)だけではなく、介護をする方(以下「ケアラー」)に対するサポートを充実させることを目的に、当社の介護サービスをご利用いただいている方のご家族を対象とした「介護に関する意識調査」を実施しました。
「介護に関する意識調査」 概要
・調査期間︓2024年6月17日(月)~6月30日(日)
・調査対象︓株式会社ツクイの介護サービスをご利用いただいている方のご家族
・調査方法︓株式会社ツクイによるインターネット調査
・有効数︓746人
※1 参考資料︓厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課 「「介護の日」について」(2008/07/28)
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0728-2.html
❚「介護に関する意識調査」の結果(一部抜粋)
■ケアラーは女性が約7割、年代は50歳代・60歳代が7割以上
当社の介護サービスをご利用いただいている方のご家族を対象とした調査の結果、家族などの介護をしているケアラーの性別は、「回答しない」と答えた1.1%の方を除き、男性が29.9%、女性が69.0%で、男性が約3割、女性が約7割という結果でした(グラフ1.)。
また、ケアラーの年齢は49歳以下が8.7%、50歳代が35.3%、60歳代が37.1%、70歳以上が18.5%で、50歳代と60歳代が全体の7割以上を占めていました(グラフ2.)。
グラフ1. 介護をする方(ケアラー)の性別
グラフ2. 介護をする方(ケアラー)の年齢
■被介護者は「親」が8割近く、要介護度が「要介護3」以上の被介護者は4割以上
ケアラーに対する被介護者の関係は、親が69.6%、義理の親が7.2%、配偶者が16.6%、兄弟姉妹が1.6%、子どもが1.5%、その他が3.5%でした。親と義理の親を合わせると、親の介護をしている方が76.8%と8割近く、次いで配偶者の介護をしている方が多いことがわかりました(グラフ3.)。
また、被介護者の日常生活にどの程度の支援や介護が必要かを示す指標である「要支援度・要介護度」については、要支援1の方が4.7%、要支援2の方が7.4%、要介護1の方が16.6%、要介護2の方が25.5%、要介護3の方が17.7%、要介護4の方が14.1%、要介護5の方が11.8%で、日常生活全般に介護が必要な状態とされている要介護3以上の方は43.6%と4割以上にのぼりました(グラフ4.)。
グラフ3. ケアラーに対する被介護者の関係
グラフ4. 被介護者の要支援度・要介護度
■ケアラーが最も多く担っているのは「コミュニケーション」、負担度が最も高いのは「排せつ介助」
ケアラーが担っていることのうち、最も多かったのは「コミュニケーション」で72.9%、次いで「食事準備」が66.1%、「通院介助」が62.7%でした(グラフ5.)。
担っていることのそれぞれについて、負担に感じている方の割合を示す「負担度」を算出したところ、「排せつ介助」は担っている方の68.0%が負担に感じており、担っていることの中で最も負担度が高くなっています。デイサービスなどを利用している方も多いためか、「入浴介助」を担っている方は全体の2割以下と少ないものの、負担度は46.0%と高くなっていました(グラフ5.)。
グラフ5. ケアラーが担っていること、負担に感じていること
また、担っている方が最も多い「コミュニケーション」について、「被介護者とのコミュニケーションで不便を感じていること」を調査したところ、最も多かった回答は「物忘れが多く何度も説明しなければならない」の39.4%で、次いで「こちらが話していることが聞こえにくい」が31.2%、「こちらが話していることを理解できていない」が30.6%、「携帯電話やスマートフォンなどの使い方を理解できていない」が29.6%でした(グラフ6.)。
グラフ6. ケアラーが被介護者とのコミュニケーションで不便を感じていること
■介護のために「自分のやるべきことができなかった」経験のある方は約4割
ケアラーが1日のうちどれくらいの時間を介護に費やしているかを調査したところ、全体の平均は、平日約2.5時間、休日約2.8時間という結果でした。
また、「介護について困ったこと」を調査したところ、最も多かった回答は「自分のやるべきことができなかった」で39.7%、次いで「プライベートの予定をキャンセルした」が35.0%、「仕事を急きょ休んだ」が19.3%、「仕事の予定をキャンセルした」が15.4%でした(グラフ7.)。「困ったことはない」という回答も35.9%あったものの、介護のために自分のやるべきことができなかった経験のある方は4割近く、また、およそ5人に1人は介護のために仕事を急きょ休んだ経験があることになります。
グラフ7. ケアラーが介護について困ったこと
❚ 本調査の結果を通じて
◆本調査の結果では、ケアラーは50歳代と60歳代の方が多く、40歳代後半から50歳代にかけては体のホルモンバランスが大きく変化する「更年期」とも重なっているため、それ以降の年代では、自身の体調の変化も感じながら家族の介護をしている方も少なくないのではないかと推測されます。
◆日常生活全般に介護が必要な状態とされている「要介護3」以上の被介護者は4割以上にのぼり、ケアラーが特に負担に感じているのは、「排せつ介助」や「入浴介助」など、ケアラー自身の身体的負担が大きい介護であることがわかりました。また、担っている方の割合が最も多かった「コミュニケーション」では、物忘れのある方に何度も説明する必要があったり、聴力が低下している方に大きな声でゆっくりと話したりと、通常の会話に比べて精神的な負担もあることが推測されます。
◆ケアラーは平日約2.5時間、休日約2.8時間を介護に費やしており、自分のやるべきことができなかったり、やむなく仕事や予定をキャンセルしたりするなど、介護がケアラーのプライベートや仕事に少なからず影響を及ぼしていることもわかりました。
以上により、ケアラーは「身体的」「精神的」「時間的」に大きな負担を抱えていると考えられることから、当社はそうした方々の負担を少しでも軽減するために、被介護者に対するサービスだけでなく、ケアラーに対するサービスの拡充と質の向上を図り、誰もが人生100年を幸福に生きられる時代の創出を目指してまいります。
❚ 仕事と介護の両立支援サービス「よりそいコンシェル for Business」について
当社は長年介護事業に携わってきた企業として、ケアラーの方々の負担を少しでも軽減し、働き続けたい人が介護によってその機会を奪われることなく、自分らしい生き方・働き方ができるよう、従業員の介護離職の問題を抱える企業とその従業員の双方をサポートするサービス「よりそいコンシェル for Business」を展開しています。
契約企業に対しては、従業員の家族介護の実態調査、介護休業(休暇)の導入支援(人事制度・就業規則等へのアドバイス)、介護関連情報の普及促進などを実施するほか、契約企業の従業員であるケアラーやその予備軍の方々は、福利厚生制度として、介護について不安なことや負担に感じていることなどを何でも相談できる「よりそいコンシェル」という個人向けサービスを利用することができます。
▼仕事と介護の両立支援サービス 「よりそいコンシェル for Business」
https://yorisoi.tsukui.net/business
❚ 株式会社ツクイについて
株式会社ツクイは、1983年に介護事業を開始し、現在全国で550か所を超えるデイサービスを中核に、在宅介護サービス(訪問介護、訪問入浴、居宅介護支援 ほか)、居住系介護サービス(介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、その他の住まい)、在宅看護サービス(訪問看護、ホスピス)を展開しています。
ツクイグループは、介護事業を中核事業としながら業容拡大し、現在では人材事業、リース事業、IT事業などを展開する企業へと成長しました。
「超高齢社会の課題に向き合い人生100 年幸福に生きる時代を創る」をミッションに、誰もが住み慣れた地域で自分らしく最期まで暮らすことができる豊かな社会の実現に貢献してまいります。
▼株式会社ツクイ コーポレートサイト
https://corp.tsukui.net/
▼株式会社ツクイ サービスサイト
https://www.tsukui.net/
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株式会社ツクイ(本社︓神奈川県横浜市、代表取締役社長 高畠 毅、以下「当社」)は、11月11日の「介護の日」に向けて、当社の介護サービスをご利用いただいている方のご家族を対象とした「介護に関する意識調査」の結果を報告します。
❚ 調査の背景
11月11日の「介護の日」は「介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日」として2008年7月に厚生労働省により定められました※1。
当社はその理念に深く共感し、介護をされる方(以下「被介護者」)だけではなく、介護をする方(以下「ケアラー」)に対するサポートを充実させることを目的に、当社の介護サービスをご利用いただいている方のご家族を対象とした「介護に関する意識調査」を実施しました。
「介護に関する意識調査」 概要
・調査期間︓2024年6月17日(月)~6月30日(日)
・調査対象︓株式会社ツクイの介護サービスをご利用いただいている方のご家族
・調査方法︓株式会社ツクイによるインターネット調査
・有効数︓746人
※1 参考資料︓厚生労働省 社会・援護局 福祉基盤課 「「介護の日」について」(2008/07/28)
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/07/h0728-2.html
❚「介護に関する意識調査」の結果(一部抜粋)
■ケアラーは女性が約7割、年代は50歳代・60歳代が7割以上
当社の介護サービスをご利用いただいている方のご家族を対象とした調査の結果、家族などの介護をしているケアラーの性別は、「回答しない」と答えた1.1%の方を除き、男性が29.9%、女性が69.0%で、男性が約3割、女性が約7割という結果でした(グラフ1.)。
また、ケアラーの年齢は49歳以下が8.7%、50歳代が35.3%、60歳代が37.1%、70歳以上が18.5%で、50歳代と60歳代が全体の7割以上を占めていました(グラフ2.)。
グラフ1. 介護をする方(ケアラー)の性別
グラフ2. 介護をする方(ケアラー)の年齢
■被介護者は「親」が8割近く、要介護度が「要介護3」以上の被介護者は4割以上
ケアラーに対する被介護者の関係は、親が69.6%、義理の親が7.2%、配偶者が16.6%、兄弟姉妹が1.6%、子どもが1.5%、その他が3.5%でした。親と義理の親を合わせると、親の介護をしている方が76.8%と8割近く、次いで配偶者の介護をしている方が多いことがわかりました(グラフ3.)。
また、被介護者の日常生活にどの程度の支援や介護が必要かを示す指標である「要支援度・要介護度」については、要支援1の方が4.7%、要支援2の方が7.4%、要介護1の方が16.6%、要介護2の方が25.5%、要介護3の方が17.7%、要介護4の方が14.1%、要介護5の方が11.8%で、日常生活全般に介護が必要な状態とされている要介護3以上の方は43.6%と4割以上にのぼりました(グラフ4.)。
グラフ3. ケアラーに対する被介護者の関係
グラフ4. 被介護者の要支援度・要介護度
■ケアラーが最も多く担っているのは「コミュニケーション」、負担度が最も高いのは「排せつ介助」
ケアラーが担っていることのうち、最も多かったのは「コミュニケーション」で72.9%、次いで「食事準備」が66.1%、「通院介助」が62.7%でした(グラフ5.)。
担っていることのそれぞれについて、負担に感じている方の割合を示す「負担度」を算出したところ、「排せつ介助」は担っている方の68.0%が負担に感じており、担っていることの中で最も負担度が高くなっています。デイサービスなどを利用している方も多いためか、「入浴介助」を担っている方は全体の2割以下と少ないものの、負担度は46.0%と高くなっていました(グラフ5.)。
グラフ5. ケアラーが担っていること、負担に感じていること
また、担っている方が最も多い「コミュニケーション」について、「被介護者とのコミュニケーションで不便を感じていること」を調査したところ、最も多かった回答は「物忘れが多く何度も説明しなければならない」の39.4%で、次いで「こちらが話していることが聞こえにくい」が31.2%、「こちらが話していることを理解できていない」が30.6%、「携帯電話やスマートフォンなどの使い方を理解できていない」が29.6%でした(グラフ6.)。
グラフ6. ケアラーが被介護者とのコミュニケーションで不便を感じていること
■介護のために「自分のやるべきことができなかった」経験のある方は約4割
ケアラーが1日のうちどれくらいの時間を介護に費やしているかを調査したところ、全体の平均は、平日約2.5時間、休日約2.8時間という結果でした。
また、「介護について困ったこと」を調査したところ、最も多かった回答は「自分のやるべきことができなかった」で39.7%、次いで「プライベートの予定をキャンセルした」が35.0%、「仕事を急きょ休んだ」が19.3%、「仕事の予定をキャンセルした」が15.4%でした(グラフ7.)。「困ったことはない」という回答も35.9%あったものの、介護のために自分のやるべきことができなかった経験のある方は4割近く、また、およそ5人に1人は介護のために仕事を急きょ休んだ経験があることになります。
グラフ7. ケアラーが介護について困ったこと
❚ 本調査の結果を通じて
◆本調査の結果では、ケアラーは50歳代と60歳代の方が多く、40歳代後半から50歳代にかけては体のホルモンバランスが大きく変化する「更年期」とも重なっているため、それ以降の年代では、自身の体調の変化も感じながら家族の介護をしている方も少なくないのではないかと推測されます。
◆日常生活全般に介護が必要な状態とされている「要介護3」以上の被介護者は4割以上にのぼり、ケアラーが特に負担に感じているのは、「排せつ介助」や「入浴介助」など、ケアラー自身の身体的負担が大きい介護であることがわかりました。また、担っている方の割合が最も多かった「コミュニケーション」では、物忘れのある方に何度も説明する必要があったり、聴力が低下している方に大きな声でゆっくりと話したりと、通常の会話に比べて精神的な負担もあることが推測されます。
◆ケアラーは平日約2.5時間、休日約2.8時間を介護に費やしており、自分のやるべきことができなかったり、やむなく仕事や予定をキャンセルしたりするなど、介護がケアラーのプライベートや仕事に少なからず影響を及ぼしていることもわかりました。
以上により、ケアラーは「身体的」「精神的」「時間的」に大きな負担を抱えていると考えられることから、当社はそうした方々の負担を少しでも軽減するために、被介護者に対するサービスだけでなく、ケアラーに対するサービスの拡充と質の向上を図り、誰もが人生100年を幸福に生きられる時代の創出を目指してまいります。
❚ 仕事と介護の両立支援サービス「よりそいコンシェル for Business」について
当社は長年介護事業に携わってきた企業として、ケアラーの方々の負担を少しでも軽減し、働き続けたい人が介護によってその機会を奪われることなく、自分らしい生き方・働き方ができるよう、従業員の介護離職の問題を抱える企業とその従業員の双方をサポートするサービス「よりそいコンシェル for Business」を展開しています。
契約企業に対しては、従業員の家族介護の実態調査、介護休業(休暇)の導入支援(人事制度・就業規則等へのアドバイス)、介護関連情報の普及促進などを実施するほか、契約企業の従業員であるケアラーやその予備軍の方々は、福利厚生制度として、介護について不安なことや負担に感じていることなどを何でも相談できる「よりそいコンシェル」という個人向けサービスを利用することができます。
▼仕事と介護の両立支援サービス 「よりそいコンシェル for Business」
https://yorisoi.tsukui.net/business
❚ 株式会社ツクイについて
株式会社ツクイは、1983年に介護事業を開始し、現在全国で550か所を超えるデイサービスを中核に、在宅介護サービス(訪問介護、訪問入浴、居宅介護支援 ほか)、居住系介護サービス(介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、その他の住まい)、在宅看護サービス(訪問看護、ホスピス)を展開しています。
ツクイグループは、介護事業を中核事業としながら業容拡大し、現在では人材事業、リース事業、IT事業などを展開する企業へと成長しました。
「超高齢社会の課題に向き合い人生100 年幸福に生きる時代を創る」をミッションに、誰もが住み慣れた地域で自分らしく最期まで暮らすことができる豊かな社会の実現に貢献してまいります。
▼株式会社ツクイ コーポレートサイト
https://corp.tsukui.net/
▼株式会社ツクイ サービスサイト
https://www.tsukui.net/
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(2024/11/05 10:00)
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