医療・医薬・福祉

「ネストタブ外装用パルスドキセノン除染装置」を発表

岩崎電気株式会社
光の瞬間照射による6Dレベルの除染とロボット技術で医薬品の安全性向上


ネストタブ外装用パルスドキセノン除染装置(イメージ図)

岩崎電気は、医薬関連で多く利用されているネストタブ(※1)を除染する「ネストタブ外装用パルスドキセノン除染装置」を発表しました。

「ネストタブ外装用パルスドキセノン除染装置」は、6Dレベル(※2)のキセノン除染とロボット技術を組合せ、医薬品管理の安全性向上と生産性向上に貢献します。

パルスドキセノン照射除染は、除染効果のある波長を持つキセノンランプを、高出力パルス発光(※3)させます。
瞬時発光のため紫外線や赤外線による対象物への影響を最小限に抑えつつ、6Dレベルの除染を実現します。

一般的に、シリンジなどに医薬品を充填する工程では、シリンジが入ったネストタブを密閉外装から取り出し、グレードA(無菌エリア)である充填エリアに移動します。
その際に、ネストタブが汚染されるリスクが発生します。

岩崎電気は、そのリスクの解消に取り組み、開封場所から無菌エリアへの移動を、パルスドキセノン照射除染と、ロボットの自動搬送で解決します。

導入にあたっては、除染レベルと設置環境、既存設備との連携を考慮し、設計から制作までの工程管理をサポートし、安心してよりクリーンな環境構築をお手伝いします。

※1 ネストタブ:シリンジ(注射筒。注射器の注射針とピストン部分のプランジャ[内筒]を外した外筒)などを入れて輸送するための容器。
※2 6D:殺菌、除染、滅菌などに用いる能力の単位。6Dは照射前汚染物を6桁減らす(100%→0.0001%)能力があります。
※3 パルス点灯:極端に短い時間間隔で点滅させること。

作業工程イメージ



パルスドキセノン除染方式の主な特長
高レベルの除染効果
通常のUV除染と比較して、パルスドキセノンランプは光出力が瞬間的で非常に高く、6Dレベルまでの対応が可能です。

効果が高いUVスペクトルで連続照射
除染に最も効果が高い200~300nmの紫外線の波長が、輝線ではなく連続で発光しているため、より除染効果が期待できます。

パルスドキセノンランプの分光分布

対象物への影響を最小限に抑える
パルス発光方式で照射が短いため、紫外線や赤外線による対象物への劣化や熱の影響がほとんどありません。
短時間処理とインライン化で生産性向上
処理時間が短いため充填ラインに組込み可能で、小ロットから大量生産まで効率的に対応できます。

※対象物や条件により異なります
残留性なし、後処理不要で安全
ガスや薬液による処理とは異なり残留性がないため、二次処理が不要です。
また水銀レスのランプを使用し、有害なオゾンも発生しないため環境に優しく安全で、環境負荷の軽減に繋がります。


岩崎電気では、可視光だけでなく、紫外線・赤外線・電子線など、さまざまな波長域の光の特性をいかして、ヘルスケア産業のお客さまの課題解決に貢献してまいります。
詳細情報
ネストタブ外装用パルスドキセノン除染装置
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