治療・予防

適切な食事とトレーニングを =女性アスリートの月経不順(下)

 女性アスリートが陥りやすいのが、利用できるエネルギーの不足と無月経、骨粗しょう症という三つの障害。アメリカスポーツ医学会(ACSM)が「女性アスリートの3主徴(兆候)=FAT(Female Athlete Triad)」と規定するこの問題で、医学的側面から選手らを支援するため、日本初の「女性アスリート外来」が順天堂大学の系列2病院に開設されている。開設に尽力した同大女性スポーツ研究センター副センター長の鯉川なつえ同大スポーツ健康科学部准教授は「トップアスリートを目指しながらFATを予防できます」と、適切な食事とトレーニングの必要性を強調する。

 ◇無月経は骨折の黄信号

 アスリートは摂食障害が無くても、ハードなトレーニングなどでエネルギーの消費量が摂取量を上回れば、エネルギー不足に陥る。女性アスリートの場合、それが常態化すれば無月経となる。

 「近年の研究で、体脂肪率が低くても必要なエネルギーを摂取していれば、無月経にならないことが分かってきました。しっかり食事を取りつつ、トレーニングで筋肉量を増やし体脂肪率を下げれば、FATも予防できます」

 また、女性アスリートへの調査から、無月経になった1年半後に疲労骨折が多く見られることが分かったという。「無月経は疲労骨折のシグナル。その時点で何らかの手だてを講じれば疲労骨折は予防できるはず」と鯉川准教授は早めの対応を呼び掛ける。

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