【連載COPD①】早期発見がカギ=自分の肺年齢を知ろう
◇実年齢超なら要注意
工藤理事長は「同性・同世代の人と比べた自分の肺の健康状態を示す『肺年齢』を知ることは、肺の健康維持、COPDの早期発見にとって効果的です」と話す。
COPDの初期段階は胸部レントゲン検査では見つけられないが、機械に息を吐くだけの簡単な検査で肺年齢を調べることができるという。
肺年齢とは、1秒間に吐ける息の量を測定し、性別、年齢、身長から算出される正常値と比較した年齢のこと。COPDの場合、空気の通り道が狭くなっているため、吐き出せる息の量が少なくなり、肺年齢は高めに出る。実年齢を大きく上回れば要注意で、専門医受診の対象となる。
「たばこを吸っている人、過去に吸っていた人、糖尿病や高血圧などの慢性病を抱えている人も、一度調べてほしい」と工藤理事長は肺年齢のチェックを勧めている。
人間ドックの項目に含まれているほか、呼吸器科で調べることもできるので、気になる人は足を運んでみたい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
〔連載COPD②へ進む〕リハビリは有効な治療手段=進行防ぐ正しい呼吸法
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(2017/01/25 14:22)