これって痛風じゃないの? =高齢者に多い関節痛―偽痛風
◇早めの受診で体力維持
原因が不明なだけにこれといった治療法はなく、発症した場合は消炎鎮痛剤の服用など対症療法が主体となる。「偽痛風を発症すると、痛みや発熱で動けなくなります。高齢者は3~4日寝込んでしまうと体力が落ちるので、症状が出たら我慢せず、早めに受診して症状を和らげるのが後々のためです」と金子専任講師は指摘する。
偽痛風と症状が似た病気に、細菌の感染で関節が化膿(かのう)する化膿性関節炎がある。偽痛風よりも緊急を要する疾患で、重症になると細菌が血液中に侵入し、全身に炎症反応が及ぶ敗血症になることもあるという。
「診察と血液検査、レントゲン検査、場合によっては関節液検査をしなければ偽痛風と化膿性関節炎の見分けは付きません」と金子専任講師。疾患を特定するためにも、偽痛風と思われる症状が出たら、早期に整形外科かリウマチ内科を受診したい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2016/09/16 16:15)