Dr.純子のメディカルサロン

ポジティブな言葉は最高の栄養 増田明美さん

 私は昔、マラソンの選手として活躍しました。そして引退後はスポーツライターとして、執筆活動や駅伝・マラソンの解説、最近はナレーション(2017年4~9月 NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の語り)なども担当させていただいています。

 選手時代の習慣が役に立っているなと思うのは、マラソンのスタートラインに立つまでにできる限りの準備をしていたことです。準備して臨んだ結果が良くても悪くても、スタートラインに立った時に自分の心が満足しているかどうかが大事でした。今も一つ一つの仕事のために、精いっぱいの準備をします。物理的にそれができないときは、練習をしないでレースに出るみたいで、自信の無さが顔に出てしまいます。そういう時は大抵結果が良くないですね。

 マラソン解説の一番の準備は取材です。競技者としてのことだけではなく、「どんな人なのか?」という、その人となりを伝えたいのでたくさんの小ネタを集めに練習場所や寮に取材に行きます。そこで感じた匂いを大切に伝えたいと思っています。以前、幸せオーラに包まれた選手から彼氏がいることを聞き、放送でポロッと話して怒られたことも。たまに失礼をやらかしてしまいます。

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