医学部・学会情報

10月に第8回ALSO-Japan学術集会

この度、第 8回 ALSOALSO-Japan 学術集会を開催させていただくことになりました。

ALSO(Advanced Life Support in Obstetrics )は、1991 年にアメリカの家庭医が考案した産科領域のシミュレーション教育プログラムです。93年からは米国家庭医学会公認のコースとなり、米国をはじめ50ヶ国以上でコースが開催されています。わが国では2008 年からコース開催が始まり、2009 年よりNPO 法人周生期医療支援機構(本部 :石川県七尾市)がALSOALSO-Japan事業 として運営をおこなっています。2022 年末現在、コースを受講してプロバイダー認定を受けた産婦人科医・助産師・プライマリケア医・救急医は 11,384 名です。また産科領域の病院前救急に対応するためのBLSO(Basic Life Support in Obstetrics)コースも開催されており、救急科医・救急救命士を中心に 3,914名がプロバイダー認定を受けています。

ALSO-Japan 学術集会は、ALSOおよびBLSOの普及につとめるインストラクターや受講経験者が、年に1回一堂に会して、より良いシミュレーション教育を展開し、全国のお産を安全に守るための議論を行う場です。本学術集会の特徴は、一般的な学会とは異なり、産婦人科医、助産師、プライマリケア医、救急医、救急救命士など多職種が対等な立場で議論すること、病院外から病院内にかけてのシームレスな産科救急医療の提供に向けて、チーム医療を重視した議論がなされることです。

全国各地・多職種からの一般演題のほかに、シンポジウム「『お持ち帰り』いっぱいのコースを目指して~ファシリテーション・シミュレーション・デブリーフィング~」、ワークショップ「地域のお産を支えるシミュレーション教育」などを開催する予定です。


会期 2023年10月28日(土)

会場 横浜シンポジア(横浜市中区山下町)

学術集会長 石川浩史

(神奈川県立こども医療センター 副院長・産婦人科部長)


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