Dr.純子のメディカルサロン
妻と夫はなぜ擦れ違うのか 第9回
妻は夫に何を望んでいるのか。ある調査によれば、1位は「愛情を表現してほしい」、次いで「会話を増やしてほしい」、「誠実であってほしい」、「経済的に安心感を与えてほしい」、「家族の時間をとってほしい」の順でした。
いかがですか? 妻は夫と会話することを通じて、大事にされている、愛されている、という実感を得たいのです。逆に言えば、「夫が自分に無関心だとつらい」ということになります。髪形を変えても、口紅の色を変えても、夫が全く気付かないと妻は幻滅します。
一方、夫は妻に何を望んでいるのか。1位は「セクシーであってほしい」。2位以下は、「遊び仲間でいてほしい」、「魅力的でいてほしい」「尊敬、褒めてほしい」、「家事をしてほしい」と続きます。
すべてのご夫婦に当てはまるわけではないのですが、男性と女性はそれぞれ相手に求めるものが違うという認識を持ち、相手が何を求めているかをコミュニケーションを通じて把握することが必要なようです。
妻は夫に「家族の時間をつくってほしい」と求め、夫は妻に「家事をしてほしい」と要求しています。イクメンが話題になって久しいですが、やはり家事を妻に任せたいと考えている男性は多く、それは妻が潜在的不満を抱く下地になっているのかもしれません。ただし妻は不満を募らせるばかりでなく、夫が無理なくできる家事を見つけ出し、それをこなすよう夫に促していくことも必要でしょう。
(2017/10/06 11:20)