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第9回 妻と夫はなぜ擦れ違うのか

 ハーレイ博士は、休日や自分の時間にしたいことが夫と妻で異なることも擦れ違いの引き金になると指摘しています。

 例えば、夫は「野球やサッカーを見に行きたい」、あるいは「一日中寝ていたい」、そして妻は「ショッピングしたい」などと考えている場合、無理に相手に合わせていると不満は多くなります。

 夫婦共通で楽しめることを見つけることが夫婦円満につながると博士は述べています。ちなみに瀬古さんご夫婦は最近、一緒にダンスのレッスンに通い始め、月2回一緒に出掛けるのがだんだん楽しみになっていったということでした。お互いの気持ちのベクトルを同じ方向にそろえることは大事ですね。

 米ワシントン大学のジョン・ゴットマン名誉教授は1994年、「離婚を予測する因子」という過激なタイトルの論文を発表しました。夫婦のコミュニケーションスタイルの分析から将来の離婚率や夫婦の満足度との関係を調べた論文です。同名誉教授によると、うまくいく夫婦は日常会話において、批判的な言葉に比べて5倍も多くの褒め言葉を交わしていたそうです。

 褒めるのはなかなか難しいですが、日本の場合、その時々で相手がしてくれたことに「してくれて当たり前」という態度で接するのではなく、「ありがとう」と一言発するだけで互いの関係は良くなるはずです。ぜひ試してください。

(文 海原純子)

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