周囲の理解が一番大切
子どもの発達障害
◇周囲の導き方がカギ
本田院長は「診断名にはあまりこだわる必要はありません。個性なのか障害なのかの線引きは、社会適応できるかどうかによります」と語る。
子どもにとっての社会は保育園や幼稚園、学校や家庭など幾つかあるが、社会適応の可否は周囲の認識や環境で大きく変わってくるという。「一番の治療は両親だけでなく、先生や友達、友達の親も含めて周囲が理解してあげることです」
興味があるものにしか集中できないのであれば、それを探せるように助けるなど、支援の仕方を考えることが大事だ。「発達障害の子のことをクラス全体で理解することができれば、暴れたり、不登校になったりなどの問題行動も減るはずです」と本田院長。
医療だけでなく、教育や福祉分野の関係者との連携も重要で、本田院長は保育士や教員ら、小児に関わる多職種の横のつながりを深める活動も積極的に行っている。
「発達障害の子どもたちのマイナス面にばかり目を向けるのではなく、プラス部分に焦点を当てて伸ばしてあげてほしい」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/02/22 05:49)