TEA SALONDr.純子のメディカルサロン

心を守る瞑想トレーニング

 私は常々、思いやりのある看護師さんが疲れ切って体調を崩したり、燃え尽きたりしてしまうのが残念でたまらないと感じていたのですが、こうした瞑想を応用したトレーニングは今後期待できると思いました。医学生だけでなく看護師や保健師、介護福祉士の皆さんにとっても自分の心を守るためのスキルになればといいと思います。

 論文をご紹介くださった秋山先生は、看護職や介護職の思いやりに関する研究をされていて、質の高い医療や看護、介護を目指すためには医療従事者自身のセルフコンパッションが必要ではないかとお考えです。

 最近、「マインドフルネス」が話題になっています。日々の生活の中でほんの少しの時間、例えば私の場合は起床直後や仕事の合間の数分間に、何もしない時間、つまりスマホも見ないし本や雑誌も読まない時間をつくり、窓から空を見て静かに呼吸するだけのひとときをつくります。

 それは誰とも話さない、ちょっと一人になる時間です。ほんの一瞬ですが、自分の足が地についていることを感じ(当たり前のことなのですが、仕事をしているとそんな意識はありませんね)、体の隅々に酸素が行き渡るのを感じる時間です。「なーんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、そんなひとときのミニ瞑想は自分の心をいたわる時間になるものです。

(文 海原純子)
  • 1
  • 2

Dr.純子のメディカルサロン 「TEA SALON」記事一覧

横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会