治療・予防

皮膚症状回復後も続く痛み
帯状疱疹後神経痛

 ▽前触れに注意

 「帯状疱疹後神経痛は痛みのあまり引きこもりになったり、うつを招いたりすることがあり、高齢者の生活の質を大きく下げかねません。帯状疱疹を防ぐこと、帯状疱疹になってもその後の神経痛への移行を防ぐことは非常に大切なことです」と浅田教授は強調する。

 帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹の原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが神経を傷付けるために起きると考えられている。このため、できるだけ早く抗ヘルペスウイルス薬を投与し、ウイルスによる神経破壊を防ぐことが大切だ。

 帯状疱疹は皮膚症状が出て気付くケースが大半だが、その4、5日前に体の片側にぴりぴりする痛みや違和感が表れることがある。この前触れを知っていれば病気の早期発見に結び付くと浅田教授は指摘する。

 同教授は「50歳以上の人なら水痘ワクチン接種で帯状疱疹を予防できるようになりました。家族や友人が帯状疱疹に悩まされた方は、ワクチン接種を考える好機と捉えてください」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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