字が下手になったら要注意
頸椎症性脊髄症
老化で首の骨が変形すると、思わぬ症状が表れることがある。箸が使いづらい、字が下手になった、歩いていると足がもつれるなどの症状だ。骨の変形自体は老化現象の一つで病気ではないが、頸椎(けいつい)の中の脊髄を圧迫してさまざまな症状を引き起こす「頸椎症性脊髄症」を招く可能性がある。神戸労災病院(神戸市)の鷲見正敏院長に話を聞いた。
▽頸椎の変形が原因
脊髄は脳と並ぶ中枢神経系の一つで、感覚の刺激を脳に伝え、脳からの指令を手足の筋肉に伝える重要な役割を果たしている。
そのため、頸椎の変形によって脊髄が圧迫されてダメージを受けると、ボタンの止め外しが難しくなるなど指先の動きがぎこちなくなり、手足にしびれやまひが表れてくる。重症化すると排尿・排便がしづらくなる「ぼうこう直腸障害」や歩行障害が発症することもある。
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(2018/10/06 10:00)