治療・予防

中高年悩ます前立腺肥大症
年齢とともに増加

 ▽水分の取り方に工夫を

 前立腺肥大症が進むと尿を出し切れず、ぼうこうに尿が残ってしまうようになる。ぼうこう内に尿が残ると細菌感染や結石を起こしやすくなる。場合によっては腎機能が低下し尿毒症となって死亡する危険性もある。また、前立腺がかなり大きくなった患者が酒をたくさん飲むと、突然尿が出せなくなる「尿閉」を起こすこともある。

 症状が軽い場合は、前立腺を弛緩(しかん)したり、小さくしたりする薬を飲む。症状が進行している場合には、尿道から内視鏡を挿入して、レーザーなどで大きくなった前立腺を取り除く手術が行われる。

 日常生活で頻尿を抑えるには、水分補給のタイミングや量を工夫するとよい。浮村教授は「バスなどの交通機関を利用する際や、会議の前には飲み物を控えること。特にカフェインを含むコーヒーや紅茶、緑茶は利尿作用があるので避けましょう」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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