一流に学ぶ 心臓カテーテルのトップランナー―三角和雄氏
(第3回)
趣味の将棋で「考える力」
東京でカルチャーショック
◇アマ6段の腕前
好きな将棋を指しに東京・将棋会館(東京都渋谷区)にも足しげく通った。三角氏が将棋を始めたのは小学3年のとき。「家族に将棋を指す人は誰もいなかったが、友達がやっているのを見て覚えました。子どもの頃から結構、打ち込んでましたね」
医師への道をすでに決めていたため、プロ棋士になることを考えたことはないが、大学時代にアマ4段に昇格するほどの腕前だった。後に将棋界のスターになった羽生善治、森内俊之、浦野真彦、豊川孝弘など著名棋士が子どもだった頃に対戦した経験もある。「みんなめちゃくちゃ強かったですね」。現在はアマ6段まで昇格。将棋で鍛えた「考える力」は、医師人生に大いに役立っているという。
「将棋をやっていると、先を読むのがクセになる。日々の診療では何でも予定通りというわけにはいきません。どんな事態にも対応するには、常日頃から次善策を考える習慣を持つことが大切です」(ジャーナリスト・中山あゆみ)
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(2018/01/30 10:00)