心臓カテーテルのトップランナー―三角和雄氏|一流に学ぶ

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  • 2018/01/23 10:00

    (第2回)
    「縁ある所に行くもんだ」
    運命変えた受験、上京へ

     医学部に行くなら地元の大阪大学と決めていた。幼稚園から高校までの一貫校で友達が多く、入院した小児科の医師の出身大学でもあったからだ。コツコツ勉強する三角氏にとり、普段通りなら合格は難しいことではなかっただろう。ところが、受験1…

    (第2回)
「縁ある所に行くもんだ」
運命変えた受験、上京へ
  • 2018/01/30 10:00

    (第3回)
    趣味の将棋で「考える力」
    東京でカルチャーショック

     上京してからはカルチャーショックの連続だった。下宿先の朝ご飯で納豆を初めて見たときの衝撃は忘れられない。「ネバネバして、そんなににおいの強いものをよく食べられるなあと。大阪で売ってるのを、私は見たことがありませんでしたから」。…

    (第3回)
趣味の将棋で「考える力」
東京でカルチャーショック
  • 2018/02/06 11:37

    (第4回)
    米国研修で心臓カテーテル
    循環器に進路変更、再渡航狙う

     三角氏は小学2年でリウマチ熱にかかったことをきっかけに、医師への道を志した。このため専門は小児科と決めていたが、医学部6年時に米国フィラデルフィア小児病院循環器科で受けた夏期研修で目指す方向が変わった。 小児循環器カテーテル治…

    (第4回)
米国研修で心臓カテーテル
循環器に進路変更、再渡航狙う
  • 2018/02/13 15:35

    (第5回)
    研修で人種差別経験
    実力とタフさで乗り切る

     「米国で実力をつけたい」。三角氏は思いを実現させるため、学位論文の研究テーマを「無症候若年者の冠動脈病変について」に決めると、教授からシカゴのイリノイ大学への研究留学を紹介してもらい、1985年に渡米。学位論文を仕上げた後も帰…

    (第5回)
研修で人種差別経験
実力とタフさで乗り切る
  • 2018/02/20 10:00

    (第6回)
    心臓カテーテルの難関究める
    ロータブレーターで世界トップクラス

     「目の前で胸が痛いと苦しんでいる患者さんが、メスを入れず一瞬にして治る。それがカテーテル治療のすごさ」と三角氏は話す。 カテーテル治療が行われる前、冠動脈治療は、全身麻酔で心臓バイパス手術を行うしかなかった。胸に大きくメスを入…

    (第6回)
心臓カテーテルの難関究める
ロータブレーターで世界トップクラス
  • 2018/02/27 13:20

    (第7回)
    米ハワイで循環器開業医に
    日本と異なる働き方

     米国での修行生活が9年目に入った1995年、三角氏は進むべき道を模索していた。「米国の専門医資格を取ったのだから、日本に帰る前に少しここで自分の力を発揮してみたいと思ったんです」 米国では医療システムが日本と比べ大きく異なる…

    (第7回)
米ハワイで循環器開業医に
日本と異なる働き方
  • 2018/03/06 10:00

    (第8回)
    帰国後の勤務先、設備で決定
    研修医いない状態にがく然

     米国ハワイでの開業医生活が3年目を迎える頃になると、日本から「そろそろ帰ってこないか」という声が頻繁に届くようになった。 学校で銃乱射事件が起きたなどという報道に触れるにつけ、子どもたちの教育のことも考え、帰国の決断を迫られ…

    (第8回)
帰国後の勤務先、設備で決定
研修医いない状態にがく然
  • 2018/03/13 05:16

    (第9回)
    研修医一本釣り、毎日勧誘
    強い抵抗、院内に亀裂も

     「改革するというより、一からつくるしかなかったですね」。米国で最高水準の医療現場で働いた三角氏にとって、1998年当時の千葉西総合病院の状況は受け入れ難かった。「モチベーションが高くない医師が多かったし、研修医を育てる大切さ…

    (第9回)
研修医一本釣り、毎日勧誘
強い抵抗、院内に亀裂も
  • 2018/03/20 10:42

    (第10回)
    カテーテルスタジオは「宇宙船」
    4つの手術を同時進行

     千葉西総合病院のカテーテルスタジオに一歩足を踏み入れると、近未来的な空間に目を見張る。「宇宙戦艦ヤマトの操縦室をイメージして設計したんですよ」と三角氏。嫌々引き受けた院長のポストだったが、実績を積んできた結果、老朽化した病院を…

    (第10回)
カテーテルスタジオは「宇宙船」
4つの手術を同時進行
  • 2018/03/27 10:00

    (第11回)
    スーパースターは要らない
    当たり前のことを普通に

     三角氏が必死で集めた研修医たちはすでに、中堅医師として千葉西総合病院の主戦力になっている。「この病院は症例数が多く、短期間で経験が積める。他の病院で3年かかることが1年で身に付きます」と三角氏。研修希望者は引きも切らないという…

    (第11回)
スーパースターは要らない
当たり前のことを普通に
  • 2018/04/03 10:00

    (第12回)
    必要なのは腕「ラーメン店と同じ」
    患者へ情報提供、携帯番号も

     「歩いていて、胸が痛くなるようなことがあったら、すぐに病院に来てください」。2017年9月初旬、三角氏はマイクを片手に、心臓の病気とカテーテル治療の基礎知識について、画像を示しながら熱く語っていた。毎週土曜日、20年間ほぼ休み…

    (第12回)
必要なのは腕「ラーメン店と同じ」
患者へ情報提供、携帯番号も
  • 2018/04/10 10:00

    (第13回)
    患者教育もライフワーク
    スピーディーな対応心掛ける

     「患者さんを集めるためだけではなく、どうすれば患者さんが自分の健康を維持できるのか知ってほしい。本気で話せば、きっと伝わると思うんです」。三角氏は毎週続ける地域の人たちのための医療講演会で、具体的な症例を通じ、少しでも病気を…

    (第13回)
患者教育もライフワーク
スピーディーな対応心掛ける
  • 2018/04/17 06:47

    (最終回)
    不思議なほど折れない心
    ブランド物に興味なし

     「世の中に簡単な手術はない」と三角氏は言う。毎年3000例のカテーテル治療をすべて無事に成功させるには、一瞬の油断も許されないと身を引き締める毎日だ。 「『簡単』と言えば油断してしまう。難しいと思っている方が意外と合併症が少な…

    (最終回)
不思議なほど折れない心
ブランド物に興味なし